アジア発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【アジア発!Breaking News】9歳の時に笛を誤って飲み込む。15年間気管支炎に苦しんだ男性、やっと摘出。(中国)

中国でこのほど20代の男性について、幼い頃に誤って飲み込んだまま呼吸の妨げとなっていたある異物の摘出手術が成功した。それは幼い頃に誰もが口にするアレ。慢性的な気管支炎の状態にあるも診断がつかず、15年近く放置されていたのであった。

中国四川省在住のLiu Yougangさん(23)は、9歳だった1999年にプラスチック製のホイッスルを誤嚥(ごえん=食べ物や異物を飲み込み、気管内に入ってしまうこと)するというアクシデントに見舞われた。すでに15年近い年月が経過したが、彼がそのことを忘れた日は一度もない。なぜなら日中は息苦しさに悩まされ、夜に寝静まっても呼吸のたびに胸の奥からヒューッというかすかな笛の音が鳴るからだ。

そんなLiuさんは今年2月21日、四川省成都の「West China Hospital」の気管支鏡専門医であるZhu Hui氏の診察を仰いだ。するとHui医師は彼の右下葉気管支内に肉芽組織のようにもみえる異物が存在することを発見。1時間半かけてそれを取り除くための手術が行われ、無事成功した。Liuさんはこのほど退院し、食事や会話も普通どおりに戻っているとして『Chengdu Commercial Daily』にこう語った。

「ようやく本物の安眠と静かな夜を手に入れました。いくら誤嚥があったことを訴えても、当時の医師は“何も見当たらない”の一点張りでした。笛は僕の胸の奥深くに入り込んでいたのですが、長い年月の間にプラスチックが少しずつ溶解して形はやや崩れていたそうです。」

体調不良に苦しんでいた原因が、実は体の中に長年潜んでいた異物だったというニュースは結構多い。またLiuさんとは異なるが、子供の頃のそうしたアクシデントを「怒られると思って親には言えなかった」というケースが多いことも気になる。幼い子がある時から突然胸の違和感や呼吸不全に苦しむようになった場合、何かをノドにつまらせていないか、飲み込んだりしていないかを確かめることは重要である。

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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)