南米コロンビアの82歳の女性がこのほど病院で腹部レントゲン検査を受けたところ、大きめの赤ちゃんの姿がはっきりと写っており、周産期医療の世界にとっても極めて珍しいケースであると話題となっている。
12日に南米コロンビアのメディアが大きく伝えた、驚くべきニュースをご紹介したい。このほどボゴタの病院「Hospital De Tunjuelito」に入院した82歳の女性患者の腹部に、何十年も前に妊娠したものの成長が止まっていたと思われる胎児がいまだに宿っていることが確認されたのだ。
女性は8日に腹痛とひどい下痢で運び込まれ、感染性胃腸炎の可能性が疑われた。ところが腹部の異常な張りに本人が「胆石が疑われる」と訴えたことから、9日にはX線によるレントゲン検査が行われ、その結果ケメル・ラミレス医師は女性の腹部に大きな胎児の陰があることを発見。その後女性は別の病院に移され、胎児を取り出す手術を受けたという。
胎児についての病院側の説明によれば、女性は40年ほど前に子宮外妊娠したと見られるが、中でも大変めずらしい腹膜妊娠となり、そこで不育症(胎児が育たなくなる)が起き、やがて自己防衛手段といわれる石灰化が起きて「石胎(石児)」になったと考えられるそうだ。
※画像は『NTD.TV NEWS』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)