3月28日の放送で最終回を迎えた、TBS系朝の情報番組『はなまるマーケット』。17年半という長寿番組のMCを岡江久美子と共に続けてきた薬丸裕英は最後の挨拶を終えた後、贈られた花束で顔を隠すように号泣していた。だがツイッターなどを見ると、この日が『はなまるマーケット』の最終回だったことを知らなかった視聴者も多かったらしい。
最終回の『はなまるマーケット』(TBS系)ではMCである岡江久美子と薬丸裕英の迷トーク集や、人気コーナーだった“はなまるカフェ”の名場面集が放送された。奇をてらったり派手さは無い内容だったが、懐かしい映像を落ち着いて楽しめた最終回ではなかっただろうか。
努めて冷静にそつない番組進行を心がけ、コメントを出すときはいつも慎重さが感じられた薬丸。そんな彼の伝説的なコメントと言えば、“巨峰”と“巨乳”を言い間違えた事件である。あるコーナーで好きなブドウの種類を聞かれた薬丸は「巨乳」と答え、スタジオ中がしばらくの間爆笑の渦となってしまったのである。この時のVTRを見たスタジオの勝俣州和が「まぁ巨乳は男の夢ですもんね!」とフォローするも、薬丸は苦笑いするばかりである。
岡江の懐かしいVTRでは他の出演者が話している最中、目の前を飛んでいた小バエを素早く手で捕まえ床に捨てるという荒技や、普段から早口の彼女がさらに早く喋ろうとして噛みまくるNG集などが紹介された。今も昔も岡江のどこか“天然”で、大胆なところは変わっていない。
最終回ラストは番組スタッフや現在のレギュラー陣が、両脇に分かれて花道を作った。その中を一歩一歩ゆっくり進む薬丸と岡江。花束を贈られると最初に薬丸が涙をこらえながら「朝の時間帯にふさわしくない私を温かい目で見守り、育てて下さり、ありがとうございました」と挨拶。続けて岡江が目を潤ませながら「17年半、本当にありがとうございました。ゴールを迎えられてホッとしています」と話していると、横にいた薬丸が花束で顔を隠すように覆っていた。肩を震わせ、号泣していたのだ。するとこの日、司会進行を任されていた安住紳一郎の言葉も詰まり気味になる。もらい泣きしていたのだろうか。
オーソドックスな形の最終回であったが、長寿番組に相応しい感動的なラストであった。しかし放送中からツイッターでは「はなまる終わるの?」と最終回自体を知らなかった人や、『笑っていいとも!』のように来週31日が最終回だと思っていた人のコメントが多数見受けられた。タイムリーで番組を見られなくても、「録画して見たかった」というツイートも。長寿番組の終わりは予想以上に寂しいものだと、実感している視聴者は多いのだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)