お笑いコンビ・品川庄司の品川ヒロシ(祐)3作目の監督作品となる、4月1日公開予定の映画『サンブンノイチ』。過去の2作品と異なり今回初めて他者の原作を映画化、脚本は品川が手がけている。主演を務める藤原竜也は台詞を全て頭に叩き込み、台本無しで撮影現場に入るほど、厳しい心構えの役者。一方、準主役級の役柄を演じる小杉竜一(ブラックマヨネーズ)にとって本格的な映画出演は今回が初。藤原との関係はどうだったのだろうか。
3月21日深夜放送の『祇園笑者』(読売テレビ)の出演者は、映画『サンブンノイチ』の脚本・監督の品川ヒロシと出演者の小杉竜一。原作に惚れ込んだ品川は、正式に映画化が決定する前から脚本を書き始めたのだという。そこでまず最初に配役で頭に浮かんだのが、原作で「デブ、ハゲ、関西人」という設定だった金森健という人物。すぐに小杉に連絡を入れ物語のあらすじを伝え、映画化が決まったら出演して欲しい―と声をかけておいたそうだ。
藤原竜也と田中聖(KAT-TUNの元メンバー)の絡みから撮り始めたが、2人とも台本は現場に持ち込まず、NGも全く出さなかった。田中は藤原の撮影現場での姿勢を事前に聞いていたので、自分もそれにならうつもりだったという。驚いた品川は慌てて小杉に、2人の様子をメールしたらしい。すると小杉はNGは出すものの、当日撮影予定のシーンの台詞は全部覚えて現場入りするように心がけたそうだ。
プライベートの藤原はフランクで、とてもお茶目。夜にホテルで寝ていた小杉を、叩き起こして酒の席に呼び出したのに、「何しに来たんですか?」とからかったりする。また敵対している役だからと、現場では3人と距離を置いていたという窪塚洋介。そのことを知らない小杉を、「窪塚さん、ちゃんとやらないと怖いですよ」と藤原は何度も脅していたらしい。それを真に受けた小杉は窪塚を、思わず“鬼塚”さんと呼び間違うほど怖じけづいていたそうだ。
文章にするとまるで主役の藤原が小杉を虐めているように思えるが、現場は笑いが絶えないほど明るく、輪の中心にいるのはいつも小杉だったそうだ。その中でも藤原と田中、そして小杉の3人は本当に仲が良く、プライベートでも呑みに出かけるほど。バラエティ番組の収録がある東京と、映画の撮影現場である山梨の往復は大変だったと思われる小杉だが、役者として大きな収穫があったことは間違いないだろう。
(TechinsightJapan編集部 みやび)