フリーで活動する芸能記者は、写真を出版社に買ってもらわなければ収入にならないそうだ。情報を集め、山を張り、毎晩のように張り込んでも空振りだったり、名の知れた芸能人でも“旬”でなければなかなか写真を買い取ってもらえないという。彼らは一見「芸能人の敵」だとされている。しかしスキャンダルを踏み台に有名になろうと目論み、自ら写真を持ち込んでくる芸能関係者も少なくないらしい。
2月16日放送の『サンバリュ』(日本テレビ)に登場したフリーの芸能記者・松本佳子氏は、MCの男性4人からやんわりと責められる。「ネタによっては、その人の人生が終わってしまう」、「アイドルが潰れたりする」と山里亮太(南海キャンディーズ)やバカリズムらが、芸能人の立場から意見を述べる。しかし松本氏は、例えば「“恋愛御法度”というルールがあるならば、それは守るべき」とし、芸能人はその生き方も注目されているのだからプライベートが記事になるのは当然―といったような、口ぶりであった。
“スクープで3万円、大スクープで10~20万円”。これは松本氏が語る写真の買い取り価格だが、思ったより高くはない。ボツになる写真も多く、ただ外で張り込んでいるだけでは、スクープ写真のチャンスにはなかなか恵まれない。そこで松本氏は若くてキレイな女性をバイトで雇い、芸能人との合コン現場に送り込むそうである。実際にこの作戦は成功したとのことだ。
ただある程度名の知れた芸能人の写真でも、“旬”でなければ出版社に買い取ってはもらえない。ちなみに、過去にSMクラブで撮られた山里亮太の裸の写真は「無様なのでいらない」とどこの出版社も買い取りを拒否した。
松本氏によると同番組に出ていたMCの中でいま一番の“旬”は、坂上忍だという。先週には女性週刊誌に親しい関係にある女性の存在を明かした記事が掲載されたことからも、現在彼は芸能記者のトップターゲットになっているのは間違いない。ただ芸歴が長い坂上は芸能記者に敵意こそ見せなかったが、最近自宅周辺で名前も明かさず無断で写真を撮られることが多くなり困っているらしい。「ただ犬を散歩させてる写真を撮ってどうするのか。声をかけても返事もしないで、逃げるし…」怒りというより、呆れているようである。どうやら今年は、坂上忍に張り付く芸能記者が増えそうだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)