昨年12月5日に亡くなったネルソン・マンデラ元大統領の子供だと名乗りを上げていた女性が、再び注目されている。以前から実子を主張しており、確かにマンデラ氏を思わせる柔和な顔をしているのだ。
2月3日、マンデラ元大統領の遺産はおよそ4600万ランド(約4億2000万円)であることが発表された。ここでやはり「マンデラ氏の娘」を主張していた女性が動き出した。
2月9日に放送されたテレビ番組では、オニカ・モサオさんとンポ・プールさんという2人の女性を紹介した。プールさんは2009年に無念のうちに他界してしまったために、親戚が名乗りを上げている。
60歳代後半になるオニカさんは目元が似ており、笑った柔和な顔はマンデラ氏を彷彿させる。彼女が生まれたのは1947年5月、その当時マンデラ氏は最初の夫人と結婚していた。この結婚生活は1958年に破たん。マンデラ氏の不貞が原因だと言われているが、当時の資料はほとんどない。
彼女たちがこれほどまで長い間沈黙を通していたのは、アパルトヘイトがあったからだという。マンデラ氏が逮捕された当時、マンデラ氏の写真を公表することは禁じられていた。写真を持っていると逮捕されるため、マンデラ氏の顔を知っている人物は限られていたのだ。
オニカさんは一度プレトリアにあるマンデラ宅へ行ったところ、あまりにも顔が似ていたためにマンデラ氏との面会が叶ったことがあるそうだ。マンデラ氏は温かく迎えてくれたが、少し話しただけですぐにボディガードに追い出されてしまった。昨年マンデラ氏が最後に入院した時も彼女は病院に駆けつけたが、面会を拒否された。昨年12月15日に東ケープ州のクヌ(Qunu)で行われた埋葬でも、彼女は式場への入場を拒否されている。
マンデラ財団の代理弁護人によると、彼女たちはマンデラ氏の財産管理者らにマンデラ氏の実子であることを認めてもらおうとして名乗り出たのであり、遺産目当てではないようだという。代理弁護人は遺産執行人と話し合っていくもようだ。
彼女たちはDNA検査をして実子証明をすることも考慮しているとのことだ。
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(TechinsightJapan編集部 FLYNN)