バラエティ番組『笑っていいとも！』でタモリとふなっしーの対談が実現した。「こういう機会はないだろうから、ハッキリ言うけれども」とタモリがふなっしーに抱く疑問をぶつけると「やりにくいなっしー」と困っていた。それでも、ふなっしーは『いいとも』が終了した後のタモリのことを気遣って「どこか行きたいところはあるなっしーか？」とおすすめの旅行先まで紹介してくれた。

タモリとふなっしーが対面してトークしたのは2月17日の『笑っていいとも！』の“じっくり話し太郎”コーナーでのことだ。

タモリから「ゆるキャラというのは何もしないんだよ！　ゆったりとゆるいからゆるキャラなんだ。なぜ、そんなに激しく動くの？」と追及されたふなっしーは「突然変異なっしなー」「みんなが喜んでくれるからこうなったなっしー」と答えた。

ふなっしーも最初からしゃべっていたわけではない。「個梨（こなし）活動をしていた」ところ、イベントで司会者から振られた時に一般的なゆるキャラのように、付添人が紹介してくれるわけではないので「いないなっしー！」と叫んだのが初めての言葉だったという。

そんなふなっしーに対してタモリは「他のゆるキャラと違い『ふなっしーは中に人間がいる』と思ってこっちもしゃべっちゃう。それがおかしい」と指摘した。ふなっしーもその点については「せめぎ合いみたいなところがあるなっしな」と納得してしまう。

さらに、タモリから「どうやって食べているの？」と追及されると「ふなっしーで出演料もらっているなっしー」と明かし、咄嗟に「時給274円（ふなっしーの語呂合わせ）で働いているなっしー」とギャラの金額をぼかす場面もあった。

話題が変わり、ふなっしーが昨年、ロンドンに渡った時のことを「ナンバーワンモデルの人に会いに行ったなっしー」と話すとタモリから「その姿で出国手続きするのか？」と突っ込まれた。ふなっしーは「税関の人から『What’s your job?』（仕事はなんだ）って聞かれたので『actor』（俳優）って答えたなっしー」と返答し、どこまでが本当かわからない状況になってきた。

それでもめげずに飛行機の中では「エコノミークラスにこうやって座っているなっしー」と体を丸めてみせるふなっしー。機内食は「キャビンアテンダントさんがイリュージョンから入れてくれるなっしー」と“ゆるキャラ”としての存在を貫き通した。

今回のトークの中でふなっしーが「『いいとも』にこうして出ることができて、タモリさんとお話できるなんて本当に嬉しいなっしー」としみじみと語る瞬間があった。タモリから「それは、個人として話しているな」と言われて慌てていたが、この時はふなっしーの心の声が出たようだ。

最後には「タモリさんは『いいとも』が終わると、どこか行きたいところあるなっしか？」と言い出したふなっしー。「この間、台湾に行ったらすごく良かったので、是非、行ってもらいたいなっしー」と4月からのタモリの過ごし方を気遣う優しい一面も見せていた。

最近はふなっしー人気にあやかって似たようなキャラクターが出てきたが、“激しい動き”と“しゃべるゆるキャラ”は簡単には真似できない。タモリからこれだけいじられても、心折れることなくそれを笑いに変えてしまうふなっしーは相当頭が切れる梨に違いない。
（TechinsightJapan編集部　真紀和泉）