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writer : tinsight-yokote2

【EU発!Breaking News】シューマッハ氏の容態に専門家が残酷な指摘。妻は「彼はファイター。諦めません」

先のクリスマス休暇中にスキーで転倒し、ヘルメットが割れるほどの強さで頭を強打。開頭手術を受けるも、昏睡状態にあるというミハエル・シューマッハ氏。しかしフランスの神経学者はこのほど、“植物状態”という言葉を用いて彼の容態に関する不安を口にした。

昨年12月29日、家族や友人とのクリスマス休暇の中で起きた、元F1王者ミハエル・シューマッハ氏(45)のスキー転倒事故。重篤な脳挫傷によりフランスのグルノーブル大学病院で開頭手術を受け、現在は経過観察中であり、数日前には“容態は安定”と発表された。だがオーストリアのメディアがこのたび、シューマッハ氏は昏睡したまま深刻な状況に陥る可能性があることを指摘した専門家の見解を報じ、波紋を広げている。

ボルドー大学で神経学の教鞭をとるジャン=マルク・オルゴゴーゾ教授が、「脳を休めるための意図的な昏睡状態は通常だと約2週間です。彼の場合は約4週間。こうした長引く昏睡状態は“回復”のチャンスが減っていることを意味します。遷延性意識障害か失外套症候群へと移行する可能性が日ごと、週ごとに高まっています」との見解を示したためだ。仮に目覚めたとしても大脳皮質がその機能を完全に失っており、手足はもちろん口元や眼球も動かず、周囲の刺激に反応を見せなくなる状態が懸念されるとしている。

最近もイギリスの神経科医が「この昏睡状態を経て目覚めた時、シューマッハはもはや人々が知るあのシューマッハではない。機能回復のためのリハビリにおいても並々ならぬ努力が必要」などと語り、家族にとってはあまりにも冷酷なコメントだと批判する意見と、奇跡が起きない限りそれが現実であろうといった意見に分かれていた。シューマッハの代理人は「医師団あるいは私どもからお話しする内容以外、信じないで下さい」とこうした記事への対応に追われており、シューマッハの妻コリーナさんは21日、ファンや関係者からの見舞いの言葉に感謝するとともに、「ミハエルは決してギブアップしません。真のファイターですから」との声明をあらためて発表した。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)