故ネルソン・マンデラ氏と元妻ウィニー・マンデラさんの次女、ジンジ・マンデラ(53)さんの自宅がとんでもないことになっている。この大豪邸は、故マンデラ氏が余生を過ごしたヨハネスブルグのホートン(Houghton)という高級住宅地にそびえ建つ。しかし、今では近所の大迷惑になっているのだ。
ある近隣住民は、ジンジさん宅のゲートを入るとすでにゴミが埋まっており歩けないほどだと証言する。「藪の中をネズミが走り回っているのを見た」と言う人や、立ち小便をする人、ゴミを投げ入れる人もいるそうだ。「何しろ“影響力のあるご家庭”出身の方なので、誰も何もしようとしない」と住民のひとりは嘆く。
自宅内部も荒れており、壁は壊れかけ、屋根もほとんどない。電気ケーブルや水道管などもすべて取られている。しかもそこには不法占拠者が住んでいるというのだ。
高級住宅地の中で不法占拠者が住む手入れの行き届いていない家があるのは、近隣住民にとって不安が増すばかりだ。犯罪の起こりやすい環境や衛生面に問題があれば、ジンジさんの自宅だけでなく周りの家屋の価値も下がってしまう。さらに土地の価値が下落すると税額も低くなり、市が潤わないため市自体の価値も下がり、犯罪が多発するという悪循環に陥る。
なぜジンジさんが、自宅をこれほどまで放置するのかはわかっていない。地元紙「The Star」が昨年11月以降コンタクトを試みるものの、連絡が取れない状態だ。
近隣の苦情を聞きつけた市は環境保健調査員らを派遣、昨年12月19日に21日以内に不動産を清掃するよう通達を出した。これに応じない場合、市が清掃をしてその清掃代を所有者に請求することができる。しかし21日目を過ぎたが、建物は以前と変わらず汚いままだという。
※ 画像はmafaro.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)