アルゼンチンで25日、ロサリオ市の川で遊んでいた人々をピラニアの群れが襲い、60名を超す人が体の一部を食いちぎられるなど負傷していたことを、このほど市の保健所が発表した。
アルゼンチンの『La Capital』紙が伝えているところによると、大量のピラニアが人を襲撃するという事故が起きたのは、サンタフェ州ロサリオ市。パラナ川に面し、ブエノスアイレスからの北西約350kmに位置する大きな都市である。
クリスマス一色という25日、このパラナ川で獰猛な習性で知られる肉食魚のピラニアが群れをなして川遊び中の人々を襲い、60名を超す負傷者が出たもよう。その多くが腕、足の指、下肢などを噛まれており、出動した「Paramedic Gustavo Centurion」の救急隊員はメディアの取材に、“とにかく獰猛、むごたらしい状況です”と答えている。また7歳の女の子が左手を激しく噛まれて運ばれた病院で指の切断手術を余儀なくされるなど、7人の子供が手脚に大怪我を負った。
パラナ川は北に隣接するパラグアイのパラグアイ川が流入する大きな川で、ロサリオ市のあたりでは川の幅が4kmにもなることから、人々は長年そこを“ビーチ”と呼び、レジャースポットとして親しんでいた。ピラニアが棲息していることは以前から知られていたものの、大量の群れとなって人を襲うことはこれまでなかったという。保健当局は、最近その地方は熱波の影響で気温がかなり上昇していたことから、ピラニアにも異変が起きていたのではないかと話している。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)