EU発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【EU発!Breaking News】新ローマ法王が「かつてはナイトクラブの用心棒だった」と激白。(バチカン)

近年、ローマ法王について「かつての聖人君子のような扱いはされてはいない」という人がいる。前法王のベネディクト16世は“ブランドものが大好きで金銭感覚は超セレブ”などと言われていたが、現在の法王についても、本人がこのほどとても興味深い一面を暴露してくれた。

今年3月、バチカン市国はそれまで1300年と続いた「法王=ヨーロッパ人」という枠にとらわれず、アルゼンチンまで出向いて男子修道会「イエズス会」に属しているベルゴリオ枢機卿(本名:ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ)を熱心に説得。こうして新しく中南米出身の「ローマ法王フランシスコ」が誕生した。

笑顔が庶民的だとも言われる新しい法王はこのほど、労働者階級の人々が多数通っているローマ郊外の「San Cirillo Alessandrino教会」を訪問したが、4時間ほど信者との語らいを楽しむ中で、以下のようななんとも庶民的かつショッキングな過去を暴露した。

「アルゼンチンにいた頃、私は10代でブエノスアイレスのナイトクラブに勤めました。トイレ掃除も床拭きも何だってやったし、扉のところに立って用心棒をしていたこともあるんですよ。」

この話を伝えたのはバチカン市国のメディア『L’Osservatore Romano』であり、情報がバチカン市国の枢機卿や世界に12億人ともいわれるカトリック信者らの目や耳に入るのは時間の問題。法王は労働者階層育ちの庶民感覚と親しみやすい人柄をアピールしたかったのだが、これに眉をつり上げる司祭が現れてもおかしくはない。だが、ここまで聞いて「彼は本当に法王になる資質だったのか」と怒り出すのは早いようだ。

「教会離れしてしまった人にも再び礼拝したいという気持ちを起こさせる説法が大事なのですが、私の場合は教壇に立って生徒に教えていた頃の経験が役に立ってくれています。」

ナイトクラブ勤めこそあったもののその後は化学の専門学校を出て教師の道を歩み、教壇では文学や心理学まで教えたという。ちなみに聖職者の道を目指したきっかけについて訊ねられると、法王は「一度も会ったことのない司祭に告解室で懺悔の告白を聞いてもらったことがあるんです。その時に、私もこの道を歩むべきではないかという使命感が湧いてきました」と語ったという。

※画像はYouTubeのスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)