北京市の母親が、数か月前からしきりに耳の不調を訴える1歳の女の赤ちゃんをこのほど耳鼻科に連れていった。医師がその耳の穴の奥から発見したのは、タンポポの種子。しかもイキイキと成長していたというのである。
タンポポは種子が綿毛となって風に舞い、着実に増えていく繁殖力の強い植物。タンポポの種子が大量に飛散する時期には、「もしも耳に入ったらさぞかしくすぐったいんだろうな」と思うこともままある。
言葉で意志を伝えることがままならない中、かゆみのようにも見える左耳の違和感を今年の夏から何か月間も表現し続けていた中国・北京市のRanranちゃんという1歳4か月の女の子。母親のWangさんは、何か入っていることが見えるもののうまく取ることができず、いつか出てくるだろうと楽観視していた。
ところがまったく状況は改善されず、Wangさんは先月下旬にこの子を「Capital Institute of Pediatrics」という小児病院に連れて行き、耳鼻科の部長であるGu Qinglong医師に診てもらった。Ranranちゃんの左耳の穴の奥を確認したGu医師は、生育中であることを思わせるタンポポの種子をそこに発見。器具を用いてそれを取り除いたが、あまりの驚きにこうして写真を公開し、『Beijing Evening News』紙には以下のように話している。
「タンポポは耳の穴の奥で、かなり大きく成長して外耳道壁をふさいでいました。軽い圧力ですぐに内出血を起こすような場所でしたので、とにかく早く取り出さなければなりませんでした。耳の中はしっとりとして温かく、それなりの栄養も供給されるため、ものによっては一旦入り込むとそこが居心地のよい場所となり得ます。」
もしもタンポポの綿毛が耳の穴に入ってしまったら、それは「くすぐったいのかな」どころの話ではないとのことだ。
※画像は、『naijabrain.com』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)