アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】昨年度より42%増加。2013年、サイが946頭殺害される。(南ア)

南アフリカのサイの密猟が激増している。今年だけでも946頭ものサイが殺害された。東南アジアで解熱作用や二日酔いに効くと言われサイの角が重宝されているが、角のためだけにサイを殺戮し、絶滅にまで追い込むほどそれは重要なものなのだろうか。

12月19日の南アフリカ環境省の発表によると、2013年1月から南アフリカ国内で殺害されたサイは946頭にも上った。これは2012年度の668頭と比較すると42%も激増したことになる。また3年前の2010年度は333頭であることを鑑みると、サイの密猟は乱獲と言ってもいいほどである。

最も多くサイが殺害されているのはクルーガー国立公園で、全体の半分以上の573頭が殺害されており、昨年の425頭を150頭近く上回っている。クルーガー国立公園では過去4年間で1396頭のサイが殺害されているのだ。

一方、サイ密猟による逮捕者は2013年度で330名となっており、昨年の267名より増加している。

現在サイの8割は南アフリカに棲息すると言われているが、このままの勢いでサイが殺害されると、2050年までにはサイは絶滅する恐れがあると専門家は警告する。

環境省は2013年9月に「National Rhino Fund」を設立、集まったお金は密猟者を防ぐために使用される。クルーガー国立公園では、軍仕様のヘリコプターを導入して密猟者を捜索するなど対策に力を入れている。

※画像は、YouTube/ANN7onlineのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)