エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】『THE MANZAI 2013』で“0票”。レイザーラモンをたけしと巨人師匠が愛のフォロー。

お笑いコンテスト『THE MANZAI 2013』の決勝大会に初出場を果たしたレイザーラモンは、残念ながら得票数“0”で敗退した。しかし、解散寸前だったというレイザーラモンのHGとRGにとって憧れのステージに立った意義は大きい。トップバッターという重圧の中で思う存分楽しんだ2人を、MCのナインティナインや大会最高顧問のビートたけし、そして審査員のオール巨人師匠(オール阪神・巨人)が愛のあるイジりでフォローしていた。

12月15日に行われた『THE MANZAI 2013』で優勝し、“漫才師の王者”となったのはウーマンラッシュアワーだった。

今回はハードゲイネタのHGと、あるあるネタのRGで知られるレイザーラモンが漫才に挑戦。決勝大会に初出場して話題となっていたが、Aグループのトップバッターで笑いをとったものの初戦で敗退してしまう。

RGは出演前のコメントで、「漫才師さんに憧れていた。でも、僕らができるわけが無いとずっと思って逃げてきた」と話している。ピン芸人としてブレイクしたことでコンビの関係が崩れ、解散寸前だった2人が漫才によって再び結束を強めたのだ。

本番では緊張した様子もなく、元気に登場したレイザーラモン。最近ではモデルとしても活動しているHGのキャラを活かした設定に、RGの得意な歌を絡めて渡辺美里のヒット曲“My Revolution”をフィーチャーしたネタを披露した。後半はHGがパンツ1枚になり筋肉美をアピールするネタとなっていく。

レイザーラモンがステージを終えると、「一発目からあれですか?」とMCから呆れ声が聞かれた。ビートたけしも笑いながら、「反則だよな、フランス座じゃないんだから。2人ともピンでやっても同じだな」とコメントしている。

だが、Aグループの4組が終えて一般視聴者の携帯電話やスマートフォンによる採点“国民ワラテン”が集計されると、レイザーラモンは72点でチーモンチョーチュウの69点よりも高かった。千鳥が78点、オジンオズボーンが84点ということからも視聴者のウケはそれなりに良かったのではないか。

しかし、審査員の投票では他の3組が均一に票が入り白熱する中、レイザーラモンには1票も入らず、「レイザーラモンは無いの?」と何度も岡村隆史が叫んでいた。結局、チーモンチョーチュウ、オジンオズボーンと1票差で千鳥が勝ち抜き、決勝戦に進んだ。

「レイザーラモン以外は、いい戦いでした!」と真っ先に岡村がイジると、RGは「漫才の大会を渡辺美里さんのコンサートみたいにしてすみません」と頭をかいて見せた。矢部浩之からも「レイザーラモン、前説ありがとう」と冷やかされている。

さらに、ビートたけしは敗れた2組(チーモンチョーチュウ、オジンオズボーン)も惜しかったと熱く語ると、「どのチームが選ばれても、レイザーラモン以外は大丈夫だね!」とダメ押しした。

そんな中で、審査員のオール巨人師匠は「凄い勝負でした。漫才だけれども全部違うジャンルだった」と解説しながら、「レイザーラモンは“0票”だが、彼らは個人個人でやれる力がある。その方が楽なのに、あえてここに挑戦してきた。漫才のキャリアは2~3年なのにここまで来たのは凄い!」と彼らを評価している。

RGと裸に布を巻いた状態のHGも真剣な眼差しでその言葉を受け止めた。しかし、巨人師匠から「『舞台で裸になったら誰かに怒られる』ってゆうてたな? 俺が怒る!」と締められると、2人とも頭を下げて申し訳なさそうにしていた。

ツイッターなどネットでも「レイザーラモンがおもしろかった」という声は少なくない。ただ、ビートたけしが言うように彼らはピンとして得意なネタを合わせてウケたが、漫才としての完成度が他の組よりも低かった。

そんな“0票”のレイザーラモンがMCのナインティナインに、大御所のビートたけしや巨人師匠がとことんイジりたおしたことで、一番注目を浴びていた。2人の健闘を称える代わりに愛あるフォローをしてくれたのだ。

大会を終えて、RGは『レイザーラモンRG(rgizubuchi) ツイッター』で「ザ漫才一門残念でした! また来年決勝で!」、「来年はメタル漫才します!」とつぶやいている。来年は漫才でパワーアップしたレイザーラモンから目が離せなくなりそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)