イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達】サシャ・バロン・コーエン、“フレディ・マーキュリー伝記映画”の主役を降板。

どのような役柄にでも挑戦し、見事にそれをこなす多才なコメディ俳優として知られているサシャ・バロン・コーエン。今は亡きフレディ・マーキュリーの伝記映画で主役を演じることになっていたが、どうやらその話は頓挫してしまったもようだ。

オバカなドタバタ・コメディの最高傑作として愛されている、2006年公開の『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』。ここですべての指揮をとりながら主役の“ボラット”を演じたサシャ・バロン・コーエン(41)。ドタバタ作品ではあるが、これにより「アカデミー賞・脚本賞」にノミネートされ、「ゴールデングローブ賞・主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)」に輝いた大変な実力派である。

その後も『ブルーノ』、『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』などコメディアンとして快調に仕事をこなしてきたコーエンだが、彼に数々の名曲を世に放ってきた英国のスーパーロックバンド「クイーン」のヴォーカリスト、フレディ・マーキュリー(HIV感染による合併症の肺炎で1991年11月24日に死去 享年45)の伝記映画主演の話が舞い込んだのは2010年9月のことであった。

コーエンには『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』などミュージカル作品も多々あること、マーキュリーと同じくイギリス人で、外見もどことなく似ていることが抜擢の理由であり、その後にトム・フーパー監督がメガホンをとることが決まったものの、コーエン以外のキャスティングやタイトルも未定のまま3年になろうとしていた。同バンドのギタリスト、ブライアン・メイがBBCとのかつてのインタビューで「脚本のピーター・モーガンとは映画の構想についてずいぶん長く話し合ってきた」と語っていたことを考えると、この伝記映画の制作は想像以上に長年の悲願であったようだ。

ところがこのほどコーエンが降板を発表。GK Films、ロバート・デ・ニーロによるTribeca Productions、そして「クイーン」のメンバーによるQueen Filmsが共同で制作にあたる予定であったが、作品に関する方向性がまるでかみ合わなかったという。ブライアン他「クイーン」のメンバーはコーエンに大きく期待していた上、本人も以前はかなりやる気を見せていただけにかなり残念。フレディ・マーキュリーの伝記映画制作については、実現はまだまだ先といった感じである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)