英国のスーパー・ロックバンド、「クイーン」のリーダー兼ボーカリストとして絶世の歌唱力を誇り、数々の名曲を世に放ったものの、1991年にHIV感染の合併症である肺炎のため、たった45歳でこの世を去ったフレディ・マーキュリー。今ようやくその伝記映画が作られようとしているが、その役をゲットしたのは意外にも…。
胸毛をボーボーとさせ、やけにピッチリとしたジムナスティック系コスチュームが得意であったフレディ・マーキュリー。 “We Are The Champions” や “Bohemian Rhapsody”、 “We Will Rock You” といった名曲を残して逝ってしまった、ロック界のスーパースターである。
そんな彼に関してこの度GK Films社は、「クイーン」の最も素晴らしいステージだとして語り継がれている、1985年の「ロンドン・ライブ・エイド」に焦点を当てた伝記映画が制作されることを発表した。
ピーター・モーガンの脚本および、ロバート・デ・ニーロによるTribeca Productions、そして「クイーン」のメンバーであるブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコンによるQueen Filmsとの共同制作になるが、監督選びと作品のタイトルは未定、クランクインは来年になるそうだ。
一番気になるフレディ・マーキュリーの役には、英国人コメディ俳優のサシャ・バロン・コーエン(38)が決定。超悪フザケの爆笑コメディ映画、『ボラット』や『ブルーノ』とは180度違う演技をご覧頂くことになる。『スウィーニー・トッド』をはじめ、ミュージカルに度々出演していたことも評価されたのであろう。
この発表後間もなく、同バンドのギタリストであるブライアン・メイがBBCのインタビューを受け、「ピーター・モーガンを囲んでこの映画の構想を話し合うようになって、実はもう何年にもなるんだ。当初からサシャの名は挙がっていたよ。皆、彼とは長い知り合いだからね」と語っている。
この写真の彼(上がサシャ)の鼻の下にちょっとヒゲを足し、髪を黒くさせればどこかフレディ風になる? コメディアンというのは非常に表情が豊かでモノマネが上手、天才的なそのスキルに期待したい。
制作には全面的に協力するというメイだが、ドラマーのロジャー・テイラーは音楽監督の役を引き受けたとのこと、完成がとても待ち遠しい。必ずスクリーンで観たいものである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)