イタすぎるセレブ達

writer : techinsight

【イタすぎるセレブ達】『ボラット』のコメディ俳優サシャ・バロン・コーエン、レストランから他人の食事を盗み猛ダッシュで逃げる!?

フェイク・ドキュメンタリー映画『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』や『ブルーノ』で知られる英コメディ俳優のサシャ・バロン・コーエン(39)が、レストランのテラス席から他人のランチプレートをわしづかみにして、ストリートに猛ダッシュ! 追いかけて来たウェイターに見事なタックルを食らった。彼はその後警察に突き出された? いやいや、実はこれは彼の新作映画の撮影の一コマであった。

『ボラット』ではカザフスタンから来た架空のTVレポーターに、続く『ブルーノ』ではゲイのオーストリア人ファッション・レポーターになりきり、「フェイク・ドキュメンタリー」スタイルの映画で、過激なおフザケの限りを尽くしてみせたコーエン。彼の映画は、その挑発的スタイルから大衆に大ウケする一方で、政治的に正しいかどうか問題のある部分が多く、いつも物議を醸しまくっている。

コーエンは近頃、新作映画を制作していると伝えられていたが、これまで詳細はベールに包まれていた。その一部がちょっと垣間見えたのが、14日の爆笑シーンの撮影風景だ。

米ニューヨークのフレンチレストラン「オルセー」のテラス席の脇の舗道に、ピンクのTシャツにモシャモシャ頭、ブルーの短パンにベルトを締めた「ホームレス風」のコーエンが現れた。彼は舗道から女性客が座るテーブルに「ひょい」と手を伸ばし、鶏料理のプレートとワイングラスをわしづかみ! レキシントン・アベニューに向かって猛ダッシュした。目の前から食事を奪われた女性客は口をあんぐりとあけ、驚きを隠せない表情。テラス席にいたたくさんの客も目をまんまるに。

食らいついて来たウェイターの、この必死な形相を見たら、誰も彼が俳優だとは気がつかないであろう。この後、コーエンはタックルを受けてストリートに倒れ込み、食事は地面に落ちて台無しに。しかし良く見ると彼がダイブした先には撮影用のマットが敷いてあり、このシーン撮影後には談笑するウェイターとコーエンの姿があった。

これは、コーエンの新作フェイク・ドキュメンタリー『The Dictator(原題)』で、00年にイラクでベストセラーになった、故サダム・フセイン大統領の自伝をベースにしているとか。「フセイン似の独裁者」が秘密裏に「そっくりさん」のヤギ使いの男にすり替えられ、ニューヨークで新しい暮らしをスタートするというストーリーで、コーエンはもちろん「独裁者」と「そっくりさん」の両方を演じる。女優アンナ・ファリス(34)、ベテラン俳優ベン・キングズレー(67)なども出演。過去2作のヒット映画と同じラリー・チャールズ監督で、来年5月に全米公開予定だ。上の写真、大真面目な顔で猛ダッシュするコーエンはかなり笑える。ファンは映画公開まで待てなくなって来たのでは!?
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)