アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】マンデラ元大統領、95歳の誕生日を迎える。容体も回復。(南ア)

7月18日は南アフリカの“マディバ”、ネルソン・マンデラ元大統領の95歳の誕生日であった。国民らがマンデラ氏の誕生日を祝福する中、南アフリカ内務省からはマンデラ氏に最新のIDカードが贈られた。

ネルソン・マンデラ氏の誕生日には、彼が初めて政治集会に参加してから現在までの67年間を称え、67分間の公共奉仕を行おうという呼びかけが世界中で起こった。南アフリカ内務省からは、その一環としてマンデラ氏へ最新のIDカードを発行した。

現在、南アフリカ人が携帯している身分証明は、IDブックと呼ばれる緑色の薄い冊子のようなもの。これはID番号やバーコード、写真などが載っている簡単なもので、偽造されやすいのが問題となっていた。新しいIDカードは指紋認証、写真、電子署名などが盛り込まれている。現在、ズマ大統領、マンデラ夫人、デズモンド・ツツ元大主教、ムベキ元大統領など著名人に発行するために指紋を登録するなどの準備をしており、一般には4年後をめどに普及させる予定となっている。

記念すべきマンデラ氏のIDカード授与式は、プレトリアの大統領官邸で行われ、ムベキ元大統領からマンデラ氏の娘に大きく引き延ばしたIDカードが入っている額が手渡された。

現在もプレトリアの病院で治療中のマンデラ氏。病院の周りでは軍のブラスバンドが国歌を3回も演奏し、子供たちは誕生日の歌を歌った。午前中に見舞いに訪れた国防省長は「マンデラ氏は目を開けて『来てくれてありがとう』と言いたげにうなずいていた」と述べており、大統領府からは容体は着実に回復していると発表された。お昼にはマンデラ氏の親族も病院に到着、巨大なケーキを病院に運ぶ女性が目撃され、家族水入らずで誕生日を過ごしたようだ。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)