エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「時が来たから」発言の裏側。板野友美が明かすAKB48加入から卒業の決意まで。

AKB48を卒業することが決まった板野友美が、テレビ番組で卒業を決意するまでの葛藤を語った。彼女は以前に別の番組で卒業の理由を「時が来たから」と答えて注目されたが、その言葉にはいくつもの思いが込められていたのだ。その他にも彼女がAKB48に入った理由や、伝説の前田敦子バースデーケーキ事件について真相を明かしている。

板野友美は6月に入ってから複数のテレビ番組で、卒業する理由について「時が来たからです」と話している。視聴者から「かっこいい!」と反響もあったが、彼女が卒業を発表したのは2月1日のことである。映画「DOCUMENTARY OF AKB48 NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る?」の舞台あいさつで、映画の中で卒業の意思を明かしていることに触れたものだ。前田敦子の卒業についてインタビューを受けるうちに、自分自身も卒業への思いが強くなったと話していた。

「時が来たからです」とだけ答えたのは、板野が同じことを何度も話すのはどうかと考えたからだろう。その板野が6月22日の『王様のブランチ』のコーナー“買い物の達人”に出演した際に、卒業する理由について詳しく話した。

前田敦子が卒業する前からすでに卒業について考えていた彼女は、「敦子を送ってから、世代交代も進んで後輩もぐいぐい来てるので、“今かな”と思った」、「“当たって砕けろ”じゃないけど、いろんなことをやって、とりあえず挑戦してみようと卒業を決心した」という。そうしたいくつかの思いが重なり卒業発表に至ったことを、ひと言で表現しようとして「時が来た」が出たのである。

そんな板野は5歳の頃に、「SPEEDになりたくてダンスを始めた」ことで芸能界に興味を持つ。小学校高学年で芸能人になりたいと考えてダンスの練習に励んだが、中学校に入ったある時期からダンスを止めてしまう。しかしある日、家族会議が開かれて「やっぱり何か(オーディション)を受けた方が良い」ということになり、母親がAKB48のオーディションをすすめてきたのだ。

「私は別のオーディションを受けたかったけど、母が『秋元康さんは凄いから』とすすめるので、AKBを受けた」というのが板野友美がAKB48に入った理由なのだ。彼女が受けたかった他のオーディションとAKBのオーディションの予選は同じ日だった。もし母が秋元康を知らなければ、板野はAKB48にいなかったかもしれない。

AKB48の1期生となった彼女は、2005年12月8日にAKB48劇場で行われた第1回公演のステージに立った。2010年の5月26日には16thシングル「ポニーテールとシュシュ」が大ヒットし、その年の7月10日に代々木体育館で行われた“AKB48コンサート「サプライズはありません」”で事件は起きた。

その日は前田敦子の誕生日だった。「“サプライズはありません”だけど、サプライズで祝おうとケーキが準備された」と板野は当時を振り返る。「あっちゃんおめでとー!」とメンバーが祝福するステージに、大きなバースデーケーキを乗せた台車を押しながら板野が登場するのだ。しかし、台車を段差にひっかけてケーキを床にぶちまけてしまう。この出来事が今も“板野友美ケーキ転倒事件”として語り継がれているのだ。

番組リポーターの鈴木あきえがこの件について「わざと倒したという疑惑があるようですが?」と追及すると、板野は「わざとじゃあ、ないですよ」と笑い交じりに答えた。鈴木がさらに「ホントに違います?」と念を押すと、今度は「ホントに違いますよ!」と声を荒らげて否定したのだ。彼女は「私があっちゃんの方を見てばかりいたので、段差があるのに気づかなかった」と説明した。

数々のエピソードを残した板野友美も、8月25日に東京ドームで卒業セレモニーを迎える。その後にAKB48劇場で行われる卒業公演が最後のステージとなるのだ。前田敦子に次いで板野友美が卒業してしまうと、“ケーキ転倒事件”のエピソードも影が薄れるのが寂しい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)