このほど自らの決断でガン予防のために「両乳房切除手術」を受け、それを告白したアンジェリーナ・ジョリーへの称賛の声がやまない。そのような中で、アンジーと同様の手術を経験していた他のハリウッドセレブへの注目も再び集まっている。
遺伝子検査により「乳がんにかかる可能性は87%」と恐ろしい数字をつきつけられ、愛する家族のためにと両方の乳房の切除をためらわなかったアンジェリーナ・ジョリー(37)。現役女優として美しさの旬にあり、強い影響力を誇っているアンジーのようなトップセレブがそれを告白するとは、真に勇気のいる話であったはずだ。
だがハリウッドには同様の手術を受けていた女性セレブが、分かっているだけも数名いる。彼女たちも異口同音に“やっと安心感を手に入れた”としてそれを公表していたのだ。改めてその女性たちにもスポットを当ててみたい。
芸能情報番組『E!』の人気リポーターであるジュリアナ・ランシック(38)は2011年、不妊治療のための検査で乳がんが発見され、摘出手術を受けたことを37歳の若さで告白した。しかしその後、病巣周辺の切除が不十分で再発の可能性があると判明し、「両乳房切除手術」を決断。アンジーと同様、彼女もその後に「乳房再建術」により胸のふくらみを取り戻し、夫ビルとの間には代理母出産により子供も誕生している。
女優クリスティナ・アップルゲイト(41)もまだ30代であった2008年に乳がんを患い、転移や再発の可能性を考えて両胸の乳房を切除してもらった。その後は女の子を出産して元気に仕事をしている。
また、ベテラン女優のキャシー・ベイツ(64)は2003年に卵巣がんの診断を受け、間をおいて乳がんも発症。2012年9月、米誌『People』に「両乳房切除手術」を無事終えたことを告白し、「以前は仕事を続けたいために事実を隠していたけれど、今回はきちんと公表してゆっくりと休めた。早く仕事に戻りたい」と添えていた。
そしてアンジーと同じく予防の意味で「両乳房切除手術」を受けたのは、オジー・オズボーンの妻で音楽プロデューサーのシャロン・オズボーン(60)。彼女は昨年11月、英誌に「遺伝子診断でその可能性を指摘され、まだがんになったわけではないけれど、不安と向き合って一生過ごす方が苦しいから悩みぬいた末に手術を決断した」と告白していた。
ちなみに今回の手術について、「乳房」を切除したのか、それとも「乳腺」をえぐり取ったのかという質問を頂いた。乳腺は乳房のふくらみを構成している重要組織のひとつで乳房内に無数網羅されている。そのためがん予防で乳腺切除というと、残念ながら乳房のふくらみを切除することに他ならない。
ただし「再建術」も日進月歩であり、健康な乳輪部分の皮膚は残せるとのこと。乳房内の切除部分をインプラントで人工的に埋め、乳輪を戻せば見た目はほとんど変わらないという。アンジーもそのあたりについて、“子供たちが今後目にするのは小さな傷跡のみで、それ以外の変化はありません”と述べている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)