イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達・番外編】アンジェリーナ・ジョリー、乳がん高リスクのため「両乳房切除手術」を受けていた!

女優アンジェリーナ・ジョリーが、「子供たちのためにも」と勇気を振り絞って決断したある手術。その告白にハリウッドでも大きな衝撃が走っている。

3人の実子を含む6人の子を育て、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の親善大使として世界をまわり、もうすぐ38歳になろうとしているハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリー。彼女はこのほど『ニューヨーク・タイムズ』紙に、大変ショッキングな事実をつづった“My Medical Choice”というタイトルのコラムを寄せた。

女性にとっては髪と並んで「命」のようにたとえられている乳房。しかしそこにがんが発生する可能性が高いことを指摘され、アンジーは予防の目的で「両乳房切除手術」という左右の乳房を切除する大手術を受けたそうだ。実子を3人出産していることもあり、「乳がん」のリスクからはやや縁遠いと思われるアンジーだが、医師から実は乳がんについては87%、卵巣がんについては50%の発生率と告げられ、発生源を絶ちたいと手術を希望したという。

彼女の母でフランス人女優のマルシェリーヌ・ベルトランさんは、2007年1月に卵巣がんのため56歳の若さで他界しており、アンジーは5年ほどその闘病に寄り添っていた。現在、乳がんや卵巣がんの一部は遺伝的な要因が関与していると考えられており、「HBOC(Hereditary Breast and Ovarian Cancer)シンドローム」と呼ばれるひとつの症候群として遺伝子診断が可能になっている。

「HBOC」の診断には、BRCA1およびBRCA2という遺伝子の生殖細胞系列の変異が検査されるが、アンジーはそこでBRCA1に変異が認められたとのこと。すぐさま「母を亡くした時のあの悲しみを愛するわが子には経験させたくない」という思いが頭をよぎったそうだ。

その医療プロセスは2月からスタートし、両乳房切除後の治療も4月下旬には完了したといい、その甲斐あって乳がん発生のリスクは今では5%未満まで下がっているという。

正直なところ、気になるのは婚約者である俳優ブラッド・ピットの気持ちである。しかしアンジーは、最高の愛情と献身で自分に寄り添ってくれていたブラピを称え、“こんなことくらいで、私の中の女性的魅力がくすむことはないと信じている”と述べている。

魔性の女と呼ばれ、女性を敵にしてしまう印象もあったアンジーだが、“私のこの告白により、乳がん予防として今はこんなオプションも可能だということをすべての女性が知ってくれれば嬉しい。乳がんと卵巣がんについては特に家族歴が重視されるので、思い当たる方は専門医へのご相談をおすすめしたい”と力説。そのハートは間違いなく女性の味方である。勇気あふれるアンジーのこの告白に、心からの敬意を示したい。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)