「AKB48 32ndシングル選抜総選挙」の速報で64位以内に入ることができなかったSKE48の古畑奈和が、一念発起して躍進を目指している。彼女はブログで総選挙について「(圏内に)入れれば嬉しいって、あやふやな答えを返してた」と弱気だったことを反省しているのだ。それはファンからの優しくも熱いメッセージを読むうちに、このままではいけないと気づいたからだという。AKBグループでも握手会での“神対応”が有名な彼女だけに、躍進に向けて奮起したことでファンの応援も力が入りそうだ。
SKE48に5期生として入った古畑奈和は、昨年の8月29日にチームEへと昇格した。クリクリした瞳も魅力的だが、あの松村香織から指導を受けたという握手会での対応が人気だ。「ジャンピング握手」とも呼ばれるそれは、ブースに入ってきたファンの手を握ると、入り口から出口まで会話しながら握り続けて、見送るとピョンと跳んで入り口へ戻る技である。AKBグループ総監督の高橋みなみがテレビ番組でそれを見た際に「何これ!」と目を丸くしたほどで、“神対応”とされるのも納得の握手だ。
AKB48の柏木由紀やSKE48須田亜香里、NMB48渡辺美優紀、そしてAKB時代の指原莉乃など握手会の対応が良いとされるメンバーは、選抜総選挙で躍進する例が多い。ところが古畑奈和は今回の速報で名前が挙がらず、圏外という結果だった。
『古畑奈和 Google+』では速報が発表された5月22日に、「今は申し訳ない気持ちでいっぱいです」、「総選挙でランクインできるように頑張ります」と心境を綴った。ファンからも「もっと上を目指せるよう一緒に頑張りましょう」、「まだ速報だからね、当日笑顔で壇上に上がろう!」、「応援してるから、自信持って」といった励ましのコメントが多数寄せられたのである。
それから1週間後の29日のことだ。彼女が『SKE48 古畑奈和オフィシャルブログ』で「違う気持ち」と題して、「私、選抜総選挙で選抜に入りたい!」と改めて決意を示した。
そもそも投票前にYouTubeで公開された選抜総選挙の政見放送で、古畑は「チームEを知ってもらうために出馬した」、「舞台女優としての夢をかなえるために頑張りたい」と話しており、今ひとつ選抜入りへの意欲が感じられなかったものだ。
その彼女が速報結果とファンからの応援メッセージで、躍進に目覚めたようだ。「気がついたんです」、「握手会、お手紙、ググタス、メール…全部に強い気持ちが伝わってきたんです」と自分が舞台に立つためにファンが投票してくれていることを実感したのである。
「今までは自分の考えを伝えることが恥ずかしくて出来なかった。目標も入れれば嬉しいってあやふやな答えを返してた」とこれまでの自分を振り返ると、本当は圏外だと悔しがる自分との間に矛盾を感じたという。そんな葛藤の中から答えをみつけたように、彼女は「私はやっと自分の考えをまとめることができました。私は選抜に入りたい」と宣言する。
前述の「ジャンピング握手」の仕草や会話からも古畑にはおっとりとしたイメージがあり、きっとそういう性格なのだろう。だがそんな彼女が「自分の気持ちをやっと言えたんだ。私の気持ちに嘘はない」とハッキリと躍進への意欲を明かせたのは、ファンのおかげなのだ。
彼女はそんなファンたちに「私ひとりじゃこんなことずっと言えなかった、後悔してた」、「心の底からありがとうを伝えたい。でもこの“ありがとう”は舞台の上で伝えたい」と感謝している。
速報から1週間で古畑奈和は大きく成長したようだ。投票が締め切られる6月7日の午後3時まで、1週間以上ある。まだまだ選抜総選挙の結果は変動するだろう。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)