AKB48グループの主要イベント握手会でのファンサービスの良さが“神対応”と話題になっているのが、SKE48の古畑奈和だ。その彼女がテレビ番組『ガチガセ』で握手会の様子を再現して見せた。彼女の噂は知っていたが、その“神対応”握手を目の当たりにした高橋みなみは「なにコレ!」を連呼して驚いたほどである。
高橋みなみ(たかみな)はAKB48の総監督に任命されるだけに、ファンサービスをおろそかにする人物ではない。2月8日の『ガチガセ』では、そのたかみなと古畑奈和にそれぞれ握手会の対応を実演してもらい比較した。
個別握手会という設定で長テーブルが1つ用意された。番組レギュラーの上地雄輔や劇団ひとり、吉村崇(平成ノブシコブシ)がファンとなって握手する役だ。
たかみなはテーブルの中央に立って両手を伸ばして「はじめまして」とファン(上地)を迎えた。「応援してます」と話す彼に「嬉しいですっ、ありがとうございます」と返し、彼が「僕、今日は誕生日だったんです」、「おめでとう」とやりとりするところで10秒が経ちはがされていく。たかみなはファンの背中に「おめでとうー」と声をかけていた。
そんなたかみなの握手対応を見たゲストのベテラン女性芸能人たちは「いいよね」、「両手で握手してるし、相手の目をちゃんと見てる」、「全然悪くない」と評価していた。ところが次に古畑奈和が実演すると、ベテラン女性芸能人どころかAKB48メンバーも信じられないという表情で驚いてしまう。
古畑はテーブルの入り口寄りの端っこに立ち、両手を入り口へ伸ばしてファンを待つ。ファン(上地)が姿を見せると「はじめまして」と両手で握手。「本物のほうがキレイ」と言うファンへ、「ありがとうございます。あの、ピアスしているんですか?」と質問した。「そうなんです」、「凄いっ、痛くないんですか?」、「痛いんです」、「痛いの?」とやり取りしたところではがされる。だが古畑はなかなか手を離さず、名残惜しそうに「バイバイ」と去っていくファンの背中に両手を振っていた。さらに、驚くことにテーブルの出口側の端まで握手しながら移動してそのファンを見送ると、“ピョン”とジャンプして入り口側に移動したのだ。そしてまた入り口へ両手を伸ばして次のファンを待つという形をとる。
古畑が3人のファンと握手を終えると、「なにコレ!」を連呼して目を丸くしたのがたかみなである。他のAKBメンバーも信じられないという様子だ。
ファンとして握手した吉村崇が「引きつけるんですよ」と、古畑が両手を握ってグイっと自分のほうに引き寄せることを明かすと、ベテラン女性芸能人からも「握手した手をトントンと叩くのは何?」と質問があった。彼女はファンの手を上から指でトントンと軽く叩くのである。古畑はそれについて「ファンの方も緊張していることがあるので、落ち着いた空間を作りたいと思って…」と答えた。そんな一連の対応を、彼女は「自分がファンだったらどういうのが嬉しいか」と自ら考えたという。
MCの田村淳が「最後に“ピョン”と戻るのがかわいい」と何度も再現させると、「誰も見ていないのに、なぜ“ピョン”と戻る必要があるのか?」と尋ねた。彼女は「(ジャンプして戻るのを)知っているファンの方もいて待っているから」と答えており、すでに“ピョン”はファンの間で名物となっているようなのだ。
屈託無く全てを明かす古畑を、劇団ひとりが「そんな大事なことを他のメンバーにバラしちゃっていいの? みんな(ピョンって)やり始めるよ?」と心配すると、彼女は「でも、ファンの方が楽しんでいただければいいので」と笑顔で答えたのである。彼女はまだ16歳なのだが、その純粋さがこの“神対応”を生み出したのかもしれない。そのやり方を知っても、ファンに対する気持ちが無ければ簡単に真似できるということでもなさそうだ。
AKBグループにとって、握手会はメンバーの人気に影響する重要なイベントである。番組内でも握手会で対応が良いと評判のメンバー、山内鈴蘭(AKB48)や須田亜香里(SKE48)、渡辺美優紀(NMB48・AKB48)が選抜総選挙で躍進している事実が紹介されていた。
それよりも、早い時期からAKB48で握手会の女王と呼ばれた柏木由紀や、熱いファンから「握手会の対応が特徴的で人気がある」と証言されたAKB時代の指原莉乃もやはり総選挙で躍進している。
古畑奈和の凄いところは、そうした人気よりも先に「ファンに楽しんでもらう」ことに目を向けたところだろう。彼女の“神対応”に迫る握手をできるメンバーはとうぶん現れないのではないか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)