HKT48研究生の伊藤来笑が、ヤモリを発見してびっくりしたことをGoogle+で報告している。彼女は愛媛県出身だけに博多では方言でヤモリのことを“かべちょろ”ということを知らず、それを聞いてイメージが変わったというのだ。逆に読者からは、“かべちょろ”が全国区でないことに驚いたというコメントも届いている。
伊藤来笑と書いて『いとうらいら』と呼ぶ素敵な名前の彼女は、愛媛県出身である。HKT48では少ない九州外からオーディションに合格したメンバーだ。彼女が5月15日に『伊藤来笑 Google+』で「家の近くにヤモリ?イモリ?が居たの! めっちゃビックリしたけど、反射的に撮っちゃったー」と写真を掲載した。
最近はヤモリもイモリも都会では見かけることが少なくなったので、判別がつかないのも仕方の無いことだろう。伊藤は後にそれが“ヤモリ”だと確認すると同時に、方言も教わったようだ。「福岡では“かべちょろ”って言うんだってー」と驚きながらも、「ヤモリって怖いけど“かべちょろ”だとなんか可愛く感じるー」と感激していた。
読者からのコメントでは「かべちょろって福岡だけ…はじめて知った」と方言だと知って驚く者も多かったが、「福岡の南の方住んでるけどヤモリって呼ぶよ」と“かべちょろ”を使わないという者もあった。
また「大分でもかべちょろって言いますよ」、「親は熊本出身なんだけどかべちょろって言ってるよ」というコメントもあるので、福岡以外でも使われるようだ。いろいろな情報を整理すると“かべちょろ”は“ヤモリ”や“トカゲ”の類が壁の上をちょろちょろする様からついた九州地方の方言だが、本州でも下関あたりまで使われるようだ。
愛媛県出身の伊藤来笑は、初めて聞くその語感を“可愛い”と感じたのである。HKT48で活動する上ではこれからも様々な博多弁を耳にすることだろう。たとえば「穴をほがす」(穴をあけるの意味)や「物をなおす」(物を片付けるの意味)などは九州以外では通じないことが多い。博多では「雨が降ってしろしか」(雨が降ってうっとうしい)などもよく使われる。
以前、北九州市出身の梅田彩佳が、秋元才加に「ちんころこまい」(とっても小さいことを表現する)という方言を教えたことがある。秋元が『笑っていいとも!』のレギュラーになった時のことだ。博多出身のタモリに「“ちんころこまい”って言いますよね」と話を向けたところ、彼は知らずにキョトンとしたのだ。
「ちんころこまい」は北九州や筑豊で使う方言で、博多ではあまり使わないらしい。福岡県でも北九州、筑豊、博多、筑後で違う表現があるので注意が必要だが、逆にそうした方言に詳しくなるとイベントでも喜んでもらえそうである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)