恋人を射殺したとして逮捕、保釈中の両足義足のスプリンター、オスカー・ピストリウス(26)。現在、プレトリアにある叔父の豪邸に滞在しているピストリウスだが、「保釈期間中に陸上のトレーニングを再開したい」と語っていることが25日に政府関係者から発表された。
6月4日から始まる裁判まで、ピストリウスの日課はすべて裁判所の指針によって決定されるため、保護監察官およびプレトリア裁判調整更正官らと今後の保釈条件について更なる話し合いが行われた。AP通信社との電話インタビューで更正官は「練習したいというのはピストリウスの希望」と述べている。ピストリウスが自宅以外の場所へ行くときは常に許可が必要となり、外出を希望する場所のひとつが練習場だったという。
しかしピストリウス側はこの情報を否定。「オスカーは今、哀悼の意を表している。スポーツに集中している場合ではない」と、裁判が始まるまでは競技に戻る目途を立てていないと述べている。ピストリウスのコーチであるアンピー・ロウ氏も、トレーニングプランについてのコメントを拒否。ピストリウスが保釈後トレーニングに戻りたいと言っていたことは認めているが、「事件のショックからまだ抜け出せていないのですぐに走りたいとは思わないだろう」と語るにとどまった。
2013年のピストリウスは、8月10~18日にモスクワで開催される世界陸上競技選手権大会で南アフリカチームの一員として400メートルリレーに出場する予定であった。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)