アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】農場労働者より破格!1日5000円以上も稼げる白人の物乞い事情。(南ア)

南アフリカには駅周辺や通りに寝転がっている物乞いの姿を何人も目にする。その中でも、近年は白人の物乞いが増えているのだ。この白人の物乞いについて、労働組合が調査した。

2月5日の労働組合の発表によると、白人の物乞いの収入は1日50~500ランド(約520~5200円)とのこと。農場で働く人々が現在「最低賃金を1日150ランド(約1560円)にしてほしい」といった大規模なストライキを起こしているが、それを超える収入である。

今回の調査はヨハネスブルグを含むハウテン州、クワズール・ナタール州、ケープタウンのある西ケープ州に住む「物乞いを生業としている白人」を対象に、2012年11月から12月にかけて行った。

労働組合のフェイスブックに寄せられるコメントでは、「物乞いをする人は働きたくないのだろう」という意見が圧倒的だ。しかし、調査結果によると78%が「働きたい」と思っているが、「働いたことがない」人が19%もいることが分かった。またフェイスブックには、「仕事を与えようとしたが、(白人としての)プライドがあり断ってくる」、「仕事を引き受けてくれる人もいるが、数日経つと来なくなり物乞いに戻っている」と、物乞いの白人にアパルトヘイト時代の白人特権が残っているようなコメントもあった。

物乞いの60%は高校の卒業試験に合格していないが、中には大学卒(6.6%)もいればなんらかの資格を取得している者(13%)もいる。

調査対象のうち57%は未婚、31%は既婚者、12%は離婚経験者であった。さらに33%は既婚・未婚を問わずカップルで物乞いをしている。51%は子供がいないが、32%は子供が1人、残りは複数の子供をもつ。

83%が福祉または慈善団体などから手当を支給されていないが、63%は教会でなんらかの施しを受けている。子供のいる物乞いのうち子供手当を支給されている者はわずか4%。子供とともに物乞いをしている女性の94%は、子供手当を支給されていない。

彼らの大半が物乞いを始めて1年も経っていないが、10年以上というベテランも12%いる。調査を行った労働組合は、一般的に「物乞いの人はそれなりに儲かっているので、働くことに意欲を感じないのだろう」と思っていることを報告した。また、さらなる調査を進めることによって、物乞いに関しての問題解決の糸口がつかめるだろうと答えている。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)