南アフリカのクワズルナタル州の一般男性が、警察官をバンタイプのパトカーに閉じ込めた。実はこの警察官、誕生日の祝いの席で酒を飲み、泥酔したうえで危険運転をしており、他の車に衝突していたというのだ。
13日午後8時、一般道を走っていたラッセル・ジョージさんは前を走るバンタイプのパトカーがスピードを出しながら荒々しい運転をしていることに気付いた。時には対向車線を走るそのパトカーを見たジョージさんは、突然ブレーキをかけて停止したパトカーのそばに自身の車を停め、「警察官として何をしているのか分かっているのか?」と尋ねた。しかし警察官はジョージさんの言葉を無視して車を発進し、相変わらず危険な運転を始めた。
ここでジョージさんは警察の緊急連絡先である10111に電話をかけ、状況を伝えた。すぐに警察官が駆けつけると言われたのに5分待っても誰も来ない。ジョージさんは意を決して再度車を降りると、警察官にパトカーから降りるよう言った。強烈な酒のにおいを漂わせる警察官にもう一度パトカーから降りるように伝えたが、警察官は拒否。そこでジョージさんはパトカーのカギを奪い取ると、酔っぱらい警察官を引っ張り出し、パトカー後部の通常逮捕した者を収容する場所へ閉じ込めた。パトカーはあちこちへこんでおり、酔っぱらい警察官の運転するパトカーにぶつかった車が複数あったであろうことがうかがわれた。
一般人に閉じ込められた警察官の様子を一部始終見ていた女性は、「警察官は非常に弱々しく、バンの後部に閉じ込められると泣き出した」そうだ。その後、ジョージさんの通報により到着した警察官は、かなりあきれていたという。事情を聴くと、その日は彼の誕生日で友人全員が彼に酒をおごってくれたため断れずに飲んでしまったとのこと。
ジョージさんが警察署で調書を取られている際に、2人の男性が「警察のバンに車をぶつけられた」という被害報告を出しに来ていた。酔っぱらい警察官は飲酒運転および危険運転で起訴されるという。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)