アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】未だ残るアパルトヘイトの影。人種差別的発言いさめた黒人男性暴行される。(南ア)

ゴルフインストラクターの両目は腫れて視界がふさがっていた。人種差別的発言をしていた人をいさめたところ、ゴルフクラブで殴られたのだ。

1月12日夕刻、ゴルフインストラクター(60)がゴルフクラブで殴られた。彼が長年働いている『ワールド・ゴルフ』というゴルフ場で事件は起こった。

インストラクターの妻は一部始終を目撃していた。ワールド・ゴルフへ車で夫を迎えにきた妻。夫が車に乗ろうとしたとき、あるグループがその駐車場へと向かってきた。彼らは大声で話していたのだが、口汚く人種差別用語を何度も叫ぶ。特に黒人の蔑称にもあたる『Kaffer』を連呼していた。見かねた夫がそのグループの女に「この場所にふさわしくない言語であるので、せめて小さい声で話して欲しい」とお願いした。すると、その場にいた2人の男のうち1人が夫を殴り始め乱闘が始まった。

警察と救急車が直ちに急行しインストラクターは病院へと搬送されたが、幸いなことに命に別状はなかった。逮捕されたのは、インストラクターが話しかけた女の夫。インストラクターを殴り続けたことを認めており、なんと周りの人に自分の両手を自慢げに見せていたそうだ。

ワールド・ゴルフによると、このグループはクラブのメンバーではなく、その日だけ利用したデイビジターだったという。しかし、インストラクターの妻曰く「グループは施設のオーナーと懇意にしているようだった」そうで、オーナーから警察に被害届をださないよう頼み込まれたと語る。

ワールド・ゴルフは、あまりにも突然の乱闘で警備員も介入できずにいたと述べている。また、インストラクターの妻の発言を否定するかのように「被害に遭ったインストラクターが必要とする法的措置に対して全面的に協力する」と話し、「こういった事件は嫌悪すべきもの、人種差別を黙認するべきではない」と発表している。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)