アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】凶悪犯罪多発の年末。銃を持ち赤ちゃんをあやす泥棒現る。(南ア)

南アフリカで犯罪に巻き込まれると、死を覚悟しなければならない状況となる。事故や凶悪犯罪が増加する年末、“仕事”中に生後6か月の赤ちゃんをあやしたという、どこか憎めない泥棒が現れた。

12月26日、ある家に泥棒が入った。朝6時過ぎ、寝室にいたケイト・ロバートソンさんは夫がキッチンで叫んでいるのが聞こえた。その時ケイトさんは生後6か月の息子と寝室に、2歳の娘は別の部屋で寝ており、夫はゴミを外に出すために起きていた。ケイトさんがキッチンへ行くとそこには5人の泥棒がおり、1人は銃を向けてきた。

ケイトさんは果敢にも銃を奪おうとしたが、泥棒はそれを阻止し「家族を傷つけるつもりはない」と言った。「子供のところに行きたい」とケイトさんは懇願したが、却下される。しかし2歳の娘が部屋で泣き出すと、泥棒の1人が娘のところへ行ってもいいと許可、ケイトさんはついでに息子も寝室から連れ出すことを要求したが、それは却下された。泥棒の監視のもと、娘の部屋に行ったケイトさん。すると、泥棒の1人が息子を連れて現れた。片手に息子、もう片方の手に銃を持ったままの泥棒に息子の命を奪われると心底脅えていたケイトさんと娘は、そこで予想外の出来事を目撃する。

なんと泥棒は6か月の赤ちゃんをあやし始めたのだ。猫なで声で「クーチークー!」と赤ちゃんをくすぐり笑わせようとしている泥棒を見て、ケイトさんは泥棒たちが殺人を犯すほど差し迫った状況ではないと気づく。「家族を救うためには、落ち着いて泥棒に協力的になるほうが大事だ」と感じたケイトさんは娘と共にじっとしていた。

宝石類、カメラ、パソコンなど運びやすいものを盗った泥棒たちは、ガレージから逃げ出す際に誤って警報装置のボタンを押してしまった。大きな警報音が鳴り響くと、5人は盗んだものを持って一斉に逃げ出した。

家族に怪我はなく、ケイトさんの両親が家の庭にある小さな建物に住んでいるがロープで体を縛られていただけだった。事件後訪れた私立探偵は「犯罪が容認されるべきではないが、最近の犯罪は容赦ない行為が多い。犯罪による暴力行為をなくすことが目標だ」とし、今回のケースが異例であることを述べている。警察が現在捜査中だが、この事件による逮捕者は出ていない。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)