女装タレントのマツコ・デラックス(40)が、ついに“美魔女”について熱弁を振るった。“美魔女”世代に入ったマツコが、彼女たちが主張する「自分磨き」に対して激しい批判を展開したのだ。
先日当サイトで紹介した、タレントの今田耕司がある番組で発言した“美魔女”と呼ばれる女性に対しての違和感。40、50代の女性らが必死になって、若い頃と同じ“ルックス”を求め努力する姿が「辛そう」に見えるというのだ。この時の今田は“美魔女”を目指す女性を傷付けないように配慮した、ソフトな内容の意見であった。
だが、マツコがこの“美魔女”ブームに真っ向から斬り込んだのが、12月19日放送の『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)だった。お昼のレギュラー番組などで“美魔女”と接する機会が多いためか若干引き気味の有吉弘行を尻目に、マツコは「ブームに踊らされたカワイソウな女(ひと)たち」と吐き捨てる。
“美魔女”と呼ばれる女性が、よく口にする「誰のためでもない。女に生まれたからにはいつまでも綺麗でいたいだけ」だという自分磨き論。または「愛する夫から、ひとりの女性と見られたいから」という理由。これらに対して、どれも嘘だとマツコは持論を展開する。
同世代の女性より、若く見られたいだけ。旦那以外の男性から、興味を持たれたいだけ。「それを精神論にすり替えて発言する魂胆がイヤらしい!」と、マツコの“美魔女”批判は過熱するばかりである。
一方の有吉は、「“30代の女性”と“30代に見える50代の女性”なら、本物の30代の女性に行くよね」と多くの男性を代表したような意見を述べた。熟女が好きな男性は若さを求めているのではなく、その年齢の女性が好みだとも話す。そして本物の若さに“エセ”の若さでは勝てないし、勝負にならないと2人は主張するのだ。
中高年の女性が“美魔女”を目指すなら、相当な時間とお金がかかることぐらいマツコも有吉も分かっている。妻の“美魔女”ぶりを誇らしげな夫に対しても、手厳しい意見を述べている。「財力もあり心に余裕がある男だから、妻がこんなに若く綺麗でいられるのだ」という自分の自慢話であって、本当に夫として妻本人を心から褒めているわけではないという意見だ。
“美魔女”ブームを煽れば高価な化粧品や洋服が売れ、エステサロンやスポーツジムの会員数も増えるのだろうか。中高年の女性は、ブームにただ踊らされているだけなのだろうか。しかし男性には分かってもらえないかもしれないが、ただ「キレイになりたい」という思いが女性にはあるのだ。価格が安いものでも好みの口紅を見つけたり、気に入ったアクセサリーをお店で見かけたときの“小さなときめき”。それだけで幸せな気分に浸れることは、年をとっても変わらないだろう。“美魔女”を目指していなくても、いつまでも女性のオシャレ心は無くならないのである。
(TechinsightJapan編集部 みやび)