クリスマスが近づくと街で見かけるのが、サンタクロースの衣装を着た人々だ。宅配業者やピザの配達員からお店の店員まで様々なサンタさんが現れる。テレビ『マツコ&有吉の怒り新党』では、そんなサンタ衣装を着る者の胸のうちを探った。
「街でサンタクロースの衣装を着たやる気の無い店員を見るとテンションが下がる」という不満が視聴者から寄せられた。12月12日の『マツコ&有吉の怒り新党』では、そんな声を受けてマツコ・デラックスと有吉弘行がトークを展開した。
有吉が「スーツ姿にサンタの帽子だけとかはちょっとね」と、とりあえずサンタの格好をする人はいただけないと話すと、マツコが「私はサンタの格好は『年末の風物詩』として嫌いじゃない」と思いを語ったのだ。マツコは「やらされている者の悲哀も含めて」サンタ衣装を見て欲しいという。「一番好きなのはコンビニ経営者のサンタ」とマツコは明かしており、その姿になんともいえない悲哀を感じるそうだ。
ある日、マツコの自宅にピザを届けた配達員がサンタ衣装を着ていた。「明らかにふてくされてるのよ、そのお兄さんが」と配達員の表情から気持ちを察したマツコは「大変だなっ」と声をかけたという。すると、彼は「そうっすよ! でも、恥ずかしいのは通り越しているんで、大丈夫なんですよ俺!」と答えると、「でも、嬉しいっすっ!」とマツコに感謝したのである。
そんなエピソードを明かしたマツコは、「サンタの衣装を着ている側の思いをくんで、優しい目で見てあげて欲しい」と世間の人々に向けて、サンタ衣装を着る者の胸のうちを代弁していた。
有吉は「コンビニの経営者は着せられているのかな? 自分で着ているんじゃないの?」と疑問を口にしていたが、経営者も世間の風潮で着ていると思われる。仕事で着ている多くの者が、『着せられている』と感じているかもしれない。
今年もクリスマスまで残り少なくなった。街では日増しにサンタ衣装を着た人々を目にするだろう。マツコ・デラックスの言葉を思いながらそんなサンタさんたちを見守ってあげたい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)