ウィトワーテルスランド大学法学部を卒業したネルソン･マンデラ元大統領。弁護士事務所を立ち上げた年に在籍していた党「アフリカ民族会議（ANC）」の副議長となり、紆余曲折しつつも南アフリカの指導者として素晴らしい業績を果たした。弁護士として働いていた当時の貴重な写真が、このたびオークションにかけられた。

11月20日にヨハネスブルグで行われたオークションで、ネルソン･マンデラ氏の若い頃の写真が6万5000ランド（約59万8000円）で落札された。

オークションにかけられた写真は1952年、マンデラ氏とオリバー･タンボ氏（ヨハネスブルグのタンボ国際空港の由来でもある）が南アフリカ初の黒人法的活動の場として、ヨハネスブルグに立ち上げた弁護士事務所で撮られたもの。若きマンデラ氏はスーツ姿、腕には重要書類、右手に眼鏡を持って立っている写真である。

この写真はドイツ出身の写真家ヨーガン・シャドバーグ氏が撮ったもので、オークション主催者によると「歴史の一部であり、芸術に値する」とのこと。6万5000ランドで落札されたことをスペインで知ったシャドバーグ氏は、当時のことを今でも思い出すと述べている。彼はその日、駐車場に停めた自分の車の場所を覚えておらず時間より遅れて弁護士事務所に到着、マンデラ氏は仕事で外出する直前だったそうだ。急遽ロレックスのカメラで撮った写真が貴重なショットとなり、今回落札されたものだった。
（TechinsightJapan編集部　FLYNN）