先週からネルソン・マンデラがプリントされた新紙幣が出回った南アフリカ。一方で経済の活性化を図る人々をあざ笑うかのように、南アフリカのお金を破り捨てる若者たちが逮捕された。

ヨハネスブルグ近郊で知られている若者の集団『izikhothane』。ズールー語で「なめた奴ら」といった意味らしい。その若者たちの行動が違法だったという。11月13日の現地紙によると、彼らは100ランド札（約910円）をちぎると、走行中の車から歩道に投げ捨てていたのだ。中には紙幣を燃やしている若者もいた。

この若者たちは、普段から高価なものを破壊したり高級服をずたずたにしていた。彼らは「自分たちがどれぐらいお金を持っているか」ということを見せつけたいがために、このようなデモンストレーションを行っているそうだ。

今回の行為は一般市民に大いなる影響を与えた。走る車から紙ふぶきのように舞う紙幣を見つけた人々が、我先にと紙幣を拾い集め道路は一時混乱。紙幣をテープでつなげて銀行へ持っていく人もいた。

しかし、この若者たちの常軌を逸した行為はやりすぎたようで、「紙幣を故意に破ることは犯罪行為とみなす」と南アフリカの連邦準備銀行は述べている。「公共であろうとプライベートな場所であろうと、（紙幣を破損する行為は）違法に当たる」とのことだ。

逮捕された若者らは、その後「悪意を持って国家の所有物を破損した」罪に問われることとなる。
（TechinsightJapan編集部　FLYNN）