高校の2時限目の休み時間、16歳の少年が同級生をナイフで5回刺して殺害した。原因は1本の鉛筆、しかも口論は2日間続いていたという。
南アフリカのプレトリアにある高校で、鉛筆をめぐる口論から殺人へと発展する事件が起こった。
ドナルド・モレフェさんと加害者の少年(16)は同じクラスの友人だった。10月16日、教室で1本の鉛筆から2人の口論が始まった。それは翌17日まで続いた。2時限目の授業が終了した休み時間、教室の外に出ても口論を続けた2人だったが、突然少年はドナルドさんをナイフで何度も刺したのだ。ドナルドさんは救急隊が到着する前に亡くなってしまった。少年を止めようとしたもう1人の生徒も、腕を刺されて病院へ搬送されている。
生徒たちは事件後に教室へ戻るよう指示され、その後帰宅するように言われた。新聞記者らが駆けつけたとき、感情的になったり震えている生徒が多くいたそうだ。悲報を聞いたドナルドさんの母親は、数人の教師に支えられながら息子と対面した。
校長は「事件を目撃した教師はいなかった。少年がどうやってナイフを校内に持ち込んだのかがわからない。」と述べている。この学校では抜き打ちの持ち物検査以外にも、校門にて荷物検査などを行っていた。学校ではナイフをどうやって持ち込んだのか調査すると共に、教師や生徒へのカウンセリングなども手配している。
警察によると、ドナルドさんは右胸を2度、背中と左胸を1度、腕を1度の計5回刺されて即死だったという。加害者の少年が女性に振られた怒りの捌け口が、たまたま鉛筆で口論となった親友だったのではないかといった生徒からの情報もあるそうだ。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)