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10月13日、南アフリカのケープタウンで観光客の乗った船が転覆して2人が死亡した。この転覆事故ですばやく救助活動をしたのは、なんとイセエビ密漁者たちだった。
ケープタウンの観光場所のひとつにデイカー島がある。小さな無人島だが、南アフリカオットセイが数千頭ほど棲息していることで有名だ。南アフリカオットセイは人に慣れているため船で近づいても脅えずに愛嬌があり、さらに運がよいとクジラが見られるとあって、デイカー島クルージングツアーは観光客に人気である。しかし船そのものは老朽化が激しく、60年以上使用しているものもあった。
10月13日の午後3時ごろ、その観光クルーズ船が転覆した。老朽船はマニュアル上、最高42人が乗員できることになっている。だが報告上の乗員は39人、救助した人数は50人超だった。2人が死亡し、うち1人はイギリス人で2週間の南アフリカ観光の最終日にこの船に乗り災難に遭ってしまった。またもう1人は船の乗組員で、乗客に救命胴衣を渡したまま自らが帰らぬ人となった。
転覆直後、真っ先に駆けつけたのはイセエビ密漁者であった。9人の密漁者は海中に潜ってイセエビを獲っていたが、海に投げ出された乗客を次々と救い出して自分たちの船に救助した。密漁者たちは18人の乗客を助けただけでなく、遅れてやってきたレスキュー隊に救助が必要な場所を伝えた。レスキュー隊も「密漁者がいなければ、被害者はもっと増えていたことだろう」と述べている。転覆の原因は現在調査中とのことだ。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)