日本では拳銃が1丁紛失すると大ニュースとなり大規模な捜査が行われる。だが、これが南アフリカだと誰も捜さない、後日結果として報告されるだけだ。警察の発表によると南アフリカでは2011年以降合計で1202丁の拳銃を含む銃器が紛失しているという。

9月26日、ムテトゥワ警察相は2011年から約2年で警察の拳銃等銃器が1202丁紛失したことを発表した。2011年に885丁、今年に入って317丁の紛失が報告され、そのうち170丁は発見されたとのことだ。与党は「この銃器大量紛失が銃器不正取引を活発にしている」「さらにこの銃を使って犯罪を行っている人が大勢いる」「警察の失態が犯罪を増やしている」と責め立てた。

しかし、驚くべきことに銃器の紛失数は以前よりもぐっと減っているのだ。2010年6月、南アフリカでW杯直前に行われた警察発表によると、2008年度で2759丁、2009年度で2603丁と2年で計5362丁の紛失が報告されている。
（TechinsightJapan編集部　FLYNN）