先日ある番組にて、南海キャンディーズの山ちゃんこと山里亮太が熱い結成秘話を語った。しずちゃんの笑いの才能に惚れ込んだ山ちゃんがあの手この手を使い誘惑、やっとのことでコンビ成立となったという話だった。しかし、実はその時のしずちゃんには、別の思惑があったようだ。山ちゃんとしずちゃん、コンビ結成時に隠されたそれぞれの“思い”とは?
南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代が『大!天才てれびくん』(NHK)に出演し、ボクシングや相方、そして将来の夢について語った。「あしたのジョー」のジョーに憧れてボクシングを始めたというしずちゃん。オリンピックを目指すようになり猛特訓するも今年5月、世界女子選手権ミドル級(75キロ以下)の3回戦で敗退。ロンドン五輪大会での出場枠獲得はならなかった。
しかし、しずちゃんにとってはこの大会で得たものは大きかったようだ。五輪選手と間近に接して、みながそれぞれの苦悩を乗り越えてこの大会に出場しているのを目の当たりにし、芸人とボクサーの2足のわらじを履いて出場している自分だけが大変なのではないと思い直したのだという。そして彼女は、ボクシングを続ける決意を新たにしたのだ。
一方、相方の山里亮太は9月22日深夜に放送された『ブラマヨとゆかいな仲間たち アツアツっ!』(テレビ朝日系)で、南海キャンディーズの結成秘話を語っている。当時、しずちゃんは別の男性芸人とコンビを組んでいた。東京進出するまでの実力があったコンビだったが、しずちゃんのお笑いの才能に惚れ込んだ山ちゃんが「東京には空いているスペースはない」と嘘の情報を流すなど、あの手この手を使いしずちゃんを“強奪”したという。
しかし、このときのしずちゃんの“思い”は少し違う。当初の相方が、“あまりにも男前すぎて”ネタに打ち込むことができなかったというのだ。そこに、山ちゃんから声が掛かり「山ちゃんなら気持ち悪いから、余計なことを考えないで済む」と山ちゃんとのコンビ結成を決断したそうである。
「お笑い・女優・ボクシングを選ぶとしたら?」ときかれたしずちゃんは、悩みながらも「女優20%、お笑い50%、ボクシング30%」と答えた。そして“新たな夢”をきかれると「ブラジル人の旦那さんをつかまえ、最強のアスリートを産む」と不敵な笑みを浮かべた。『アツアツっ!』で「いま一番コンビ仲がいい」と語る山ちゃん。“山ちゃんの一方的な思い込み”と“しずちゃんの不敵な野心”。コンビ結成当初から現在、未来の目標に至るまでどうにも別方向を向いているふたりであるが、実際のところこの「明らかな方向性の違い」にこそ南海キャンディーズの最大の魅力が潜んでいるに違いない。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)