アマチュアボクシングでロンドン五輪を目指すお笑い芸人、南海キャンディーズの“しずちゃん”こと山崎静代(33)が2年前に脳に異常が見つかっていたとの一部報道を受け、このたび精密検査を行い「異常なし」と診断された。
この脳の検査結果が出るまで、しずちゃんは苦悩していたと相方の山里亮太が『たまむすび』(TBSラジオ)で明かした。
「脳に“影”がある」と一部週刊誌で取り上げられた頃、普段あまり会話をしないしずちゃんから相談があったのだという。記者たちが実家に押かけて来ては、親に嫌なことを言ったり、自身も顔の近くに携帯カメラを向けて無理やり取材されたりしたらしい。さらに記者から「怪我を理由にやめたいんでしょ。だから(怪我を公表する)タイミングを待っているんだよね」とか「ボクシングはどうせ無理だからちょうど良かったね」と心無い取材を受け、しずちゃんは心身ともに疲弊していたのだ。
そこでしずちゃんは、普段人から嫌がらせを受け慣れている山里に相談することにしたようだ。山里は「笑っていればいい」、「悪いことはしていない。一生懸命がんばっているだけだから、気にするな」とアドバイスをしたという。
さらに山里は、マスコミに向けて「日本の国旗を背負った子が1人オリンピックに行けるかどうかの瀬戸際なのに、メンタルを下げてどうするんだ」と、練習意欲をそがないで欲しいと訴えた。
一貫してまじめに語った山里は、照れ隠しか本音か「あの子がオリンピックに行かないと便乗で金儲けできないから」と言い「ご機嫌で行かせてあげて欲しい」と締めくくった。
そして17日での記者会見。「異常なし」の報告をしたしずちゃんは開口一番「私は元気です!」と久しぶりに明るい笑顔を見せた。そこには終始お笑い芸人らしく、笑いを取るしずちゃんがいた。今までの“ボクシングの山崎選手”の会見は、“笑いゼロ”の真剣なものばかりだったのでこれはとても珍しい。これからもしずちゃんは、“お笑い芸人”であり続けることで心の戦いに勝ち抜いていくことだろう。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)