オークションでバッファローが南アフリカ過去最高の価格で落札された。なんと2600万ランド（約2億5千万円）だ。動物をオークションにかけるという行為、これは南アフリカの観光そして動物保護を支えることにもなるそうだ。

オークションは9月1日に南アフリカのリンポポ州ベラベラ（Bela-Bela）というゲームロッジで行われた。オークション主宰の「Stud Game Breeders Association」は、「良質の動物を育成することで、サファリ産業を活性化させる」ことを目的としており、バッファロー、シロサイ、アンテロープ、インパラなどをオークションにかけている。オークションウェブサイトでは写真付のカタログが掲載されており、出生地や角の長さなど競りにかけられる動物の詳細がわかるようになっている。

今回の目玉は「ホライズン」という名の5歳の雄バッファローだ。ホライズンはケニアのゲームサファリで育てられた、ウガンダ血統で大きな美しい角を持つ健康なバッファロー。1年前に競りで最高額を出したバッファロー「セナトラ」よりも800万ランド高い過去最高値2600万ランド（約2億5千万円）で落札された。妊娠している雌バッファローも520万ランド（約5千万円）で落札されている。

9月1日のオークションには1000人を超す人が出席、総落札額1億2200万ランド（約11億7千万円）となった。

南アフリカにおいてゲームサファリは100億ランド産業といわれている。『野生動物』として暮らしているが、人間が管理・保護しているサファリ内で“野生”として暮らしているというのはなんとも悲しい現実ではある。
（TechinsightJapan編集部　FLYNN）