「マイケル・ジャクソン・エステート財団」が管理するマイケルの遺産相続をめぐる、きょうだいと遺児の間の紛争が表面化している中、このほど新しくマイケルの遺児の後見人として認められたT.J.ジャクソンが気になる動きを見せた。「危険人物の締め出し」である。
故マイケル・ジャクソンの死後、3年に渡り遺児らの後見人として養育にあたってきたマイケルの母キャサリンさん。しかしこの度の謎の「ぷっつんバケーション」を受け、LA郡家庭裁判所はキャサリンさんの孫で遺児から見ればイトコにあたるT.J.ジャクソンを新たな後見人として認め、今後しばらくはキャサリンさんとT.J.が共同で遺児の面倒をみることになった。
そのT.J.の代理人、チャールズ・シュルツ弁護士がこのほどエンタメ情報番組『Entertainment Tonight』に宛てて、ちょっと気になる声明を発表した。キャサリンさんが世帯主となっているカラバサスのその豪邸について、敷地に続くゲートの管理人にジャネット、ランディ、リビー、ジャーメインという4名のジャクソン・ファミリーの進入を禁じる措置をとったというのだ。プライバシーとセキュリティー確保のための厳重なゲート。「進入許可OK」のリストに名が登録されていなければ、そこから先に進入することは許されない。
シュルツ氏はその理由として、7月23日にその敷地内で発生したジャネットとパリスのいさかいを芸能情報サイト『TMZ.com』が大きく報じたことを挙げた。プライバシーが思わぬ形で漏えいしていることを危惧している様子だ。またランディが姪であるパリスの言動をビデオで撮り続けていることも、14歳の少女には強い不安を与えているに違いないとして、「マイケルの母と子供達の安全な環境を確保するためには、それが最善かつ唯一の手段と判断しました」とのことである。
ところで、ランディを軸に「あの遺言書は偽物。遺言執行人2名を解雇せよ」と鼻息を荒くしていたマイケルのきょうだい5人だが、その中にマイケルの兄でT.J.ジャクソンの父、ティト・ジャクソンがいた。だが今、「(ゲートより先に)進入OK」というリストにティトの名だけは残っている。ティトには、マイケルの遺児らに慕われた上で新しい後見人となった息子の立場を尊重し、遺産相続騒動から抜け出したいという思いも生じていることであろう。ティトの今後の動き次第では、色々な真実が見えてくる可能性もありそうだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)