衝撃的な動画がYouTubeに流出した。教師が1人の女子生徒に向かっていき、髪を引っつかみ、殴る蹴るなどの暴行を教室で行っていた。教師を逆上させたのは生徒のほうだという声もあるなか、教育省はどのような結論を出すのか。
8月24日に流出したこの動画では、教室内で男性教師が突然中学3年生の女子生徒に襲いかかると、生徒の髪の毛を思い切りひっぱり床に投げた。さらに片方の手で髪の毛を掴んだまま殴る蹴るなどの暴行を加えている。被害に遭っている女子生徒も反発しているのだが教師のほうが圧倒的に強く、周りの生徒が2人を取り押さえ、引き離そうとしている。
この画像は南アフリカのムプマランガ州にある学校で撮影されたもので、問題の教師は現在停職中。しかし、数名の生徒がFacebook上で「教師を挑発したのは生徒のほうだった」というコメントを寄せている。目撃者の生徒は「女子生徒が(どういう理由かはわからないが)教室から出て行くのを拒み、さらに教師に向かって悪態をついたために教師が逆上した」と述べている。動画では一方的に教師が暴行する様子が映されているが、一概に教師だけを責めることはできないと擁護の立場に回る教師もいる。
ムプマランガ州の教育省は「教育に関する法で、学校内での生徒に対する体罰は行われてはならないとある。今回の事件を強く非難する。」と述べている。さらに「教育の平等」という組織も今回の事件を「生徒の安全を考慮した上で、(体罰は)違法である」と非難し、「教師の解雇と暴行罪による起訴」を求めている。
実は同校では2か月ほど前にも、教師が生徒をムチで殴り怪我を負わせた事件がある。この生徒は体罰の8日後にこの怪我が原因で死亡している。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)