100万キロというのは、月に行って帰ってくるよりも長く、地球の赤道を25周できるほどの距離だ。その距離を日本の面積の3倍強といわれる広大な南アフリカで、しかも一台の車で走破したのがフォルクスワーゲンのポロだった。
8月6日、フォルクスワーゲン南アフリカによると、ブルームフォンテインに住むフォルクスワーゲン営業部の男性(67)の車が100万キロを走行した。男性の車は2004年のフォルクスワーゲン・ポロで、無事故のうえに機械的な欠陥もなく100万キロを達成した。
男性とその妻は車が100万キロになるときに走行距離を示すオドメーターがどうなるのか、ずっと気になっていたという。「999,999.9メートルの後、オドメータは数字ではなく横線が6桁表示された。トリップメーターはきちんと表示されているから走行距離はわかる。」とのこと。
フォルクスワーゲン南アフリカはこの夫婦をポートエリザベス近郊の工場へと招待し、ポロ車の栄誉を共に称えた。100万キロ走破まで、男性はポロと共にヨハネスブルグやレソトなどをテスト走行したり、顧客を訪問するために1日10時間以上およそ800キロも運転していた。
フォルクスワーゲンによると、男性の走行距離は月1万から1万2千キロペースだったという。また100万キロを走行するのに消費したガソリンは66,666リットルと見積もった。これはガソリン1リットルあたり15キロ、ここ数年のガソリン代で計算すると1リットル8ランド(約77円)と換算することができ、ガソリン代は53万3千ランド(約510万円)にもなる。
このポロは燃料ポンプを2度交換しているが、エンジンをはじめ、クラッチ、排気システムなど大部分は2004年に購入したものそのままだという。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)