7月16日、警察はケープタウンに住む警察官を殺人の罪で逮捕したと発表した。この警察官は、「一緒に飲みに行ってくれなかった」という理由だけで発砲し、友人を殺害した。
南アフリカのケープタウンにあるニャンガというタウンシップで7月14日土曜日の夜、23歳の男性が、寝ているところを銃で撃たれて死亡した。殺害したのは男性の友人である警察官だった。
土曜日の夜、殺害された男性のンジョクウィニさんとその日非番だった警察官は、バーで他の友人らと飲んでいた。夜7時ごろ、ンジョクウィニさんは眠たくなったため帰宅。一緒に飲んでいた友人らと警察官も夜10時ごろにバーを出て帰宅することにしたが、その帰り道、警察官は所持していた銃を出すと、空に向かって何度も撃ち始めンジョクウィニさんの家に向かった。
現場にいた友人らによると、警察官は「なんで勝手に帰ったんだ! もっと飲もう!」とベッドにいるンジョクウィニさんを起こそうとし「起きないと撃つぞ」と銃で脅した。ンジョクウィニさんは「眠いから行かない」と言い、「銃なんか怖くない」と笑った。すると、警察官はンジョクウィニさんの頭部に向けて銃を一度発砲し、彼はその場で亡くなった。一緒にいた友人は「口論していたわけでもなかったのに」と、あまりにも突然のことに驚愕し一目散に逃げ出した。撃った警察官も一緒に逃げ出したが、その後逮捕された。
隣の部屋で寝ていた母親が銃声を聞いて駆けつけたとき、部屋は血が飛び散り、ンジョクウィニさんはベッドで目を大きく開いて亡くなっていたそうだ。「(警察官の)友人は、飲みに行った帰りによくうちに泊まりに来たこともあるほどの仲だったのに・・・」と悲しみ、「社会の秩序を守るために働いている警察官が、なぜこんなひどいことをできるのか」と憤っている。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)