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世界的にも知られている南アフリカの都市・ケープタウン。この都市の名前が変わるかもしれない。ケープタウンに住むコイサン族らが『ケープタウンの名前を変えよう』というキャンペーンを6月25日から行っている。彼らを蜂起させたのは、ある大手ファストフード店だという。
去る6月13日に亡くなったコイサン族の伝統的指導者の追悼式が23日、キャッスルオブグッドホープ(Castle of Good Hope)で行われた。そこで『南アフリカの先住民地位回復のための団体』が、大きい広告を掲げてケープタウンに新しい名前をつけるキャンペーンを開始することを宣言した。参列者約50人は大賛成で「新しい都市の名前は?」と聞かれると「Hui!Gaeb」と答えた。「Hui!Gaeb」は、コイサン語で「雲が集まるところ」を意味する。
ちなみにこのキャンペーンのスポンサーは、なんと以前からお騒がせCMを放送しているあのファストフードチェーン店「ナンドス(Nando’s)」だ。次々と外国人を消していき、「コイサン族が先住民だ!」というCMを流して酷評されたあの会社である。くだんのCMを見た『南アフリカの先住民地位回復のための団体』がナンドス側にアプローチをしたとみられている。「我々コイサン族は、このCMを非常に気に入っている。なぜなら、あのCMは人種差別でも外国人排斥でもない、事実に基づいているからだ。南アフリカの先住民は我々なのだ」とのこと。
ナンドスはこの団体からのスポンサー協力にあっさりOKをだし、6月25日からの新しいケープタウンの名前を広める宣伝媒体を手がけることとなった。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)