以前、南アフリカでは17秒に1人がレイプされているというニュースをお伝えした。最新の情報では、東ケープ州では10分に1人が中絶をしていることがわかった。恐ろしいことに、中絶することが避妊だと思っているティーンエイジャーもいるようだ。
南アフリカの東ケープ州では、10分の間に1人の割合で中絶の手術が行われていることが12日、現地の新聞で明らかになった。中でも多いのは小・中・高校生で、最も若くて12歳の少女が中絶のためクリニックの門を叩くという。
東ケープ州の商業都市、ポート・エリザベスにあるクリニックには1日16~20人の若い女性が中絶に訪れる。そのほとんどは妊娠が進みすぎていて中絶できないケースだという。南アフリカの法律では、妊娠12週目以降は母子ともに生命の危険があるということで、中絶をするための条件が厳しくなっている。それでも中絶をしたい女性は、不法な中絶ができるところへ行くので最悪の場合、母体が死に至るというケースまである。
2009年度の学校調査によると、南アフリカでは45,276人の女子学生が妊娠。東ケープ州の学校調査では8,420人という結果がでている。New Life Crisis Pregnancyセンター所長は、「教育省のプログラムとしてHIVや避妊、ドラッグなどについて繰り返し注意を促しているが、子供たちは無関心である。それが最も恐ろしいことだ」と述べる。また、東ケープ州保健省では「思春期の少女たちは避妊具を使いたがらないので、中絶をするケースが非常に多い。なかには中絶をすることが避妊だと思っている生徒も増えているようだ」と話している。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)