今年2月に急逝したホイットニー・ヒューストンの忘れ形見、19歳のボビ・クリスティーナをめぐりちょっとした争いが起きそうだ。リアリティ番組に彼女を引っ張り出して視聴率を稼ぐのはアリか。
薬物への依存が以前から指摘され、母の死による精神不安感が心配されているボビ・クリスティーナ。その私生活に潜入し、ビデオカメラが四六時中密着するようなリアリティ番組の出演はいかがなものであろうか。しかし未来ある19歳のボビは、自分の印象が少しでも良くなり、タレントになりたいという将来の夢につながるのであれば、出演も悪いことばかりではない。
ホイットニーの元夫でボビの実父である、かつてのR&B界のスーパースター、ボビー・ブラウン。彼のリアリティ番組は今、交際5年で赤ちゃんもなしたマネージャーである婚約者のアリシア・エスリッジさんを登場させるより、元妻ホイットニーとの思い出の日々について赤裸々に語ることに大きな期待がかかっているようだ。
そうなってくると、どうしてもそれを一緒に語ってくれる“名脇役”が欲しい。そう、ブラウンとしては元夫婦の問題アリの一人娘、ボビの登場を願いたいところであろう。だがこの子は、ホイットニーの母であるシシー・ヒューストンさんをはじめとする遺族の助言を頼りにしており、実父ブラウンとは距離を置いている。ホイットニーの義理の姉パット・ヒューストンさんを間にはさまなければ、ブラウンと娘はコンタクトすら取れないのだ。
だが歌って踊れるタレントになりたいと志願し、自作の動画をYouTubeに投稿していたボビのこと。人々の心配をよそに、案外どの番組にも精力的に出演し、求められた以上のエンターテイナー性を発揮するのかもしれない。つまり父と娘のそれぞれ意図している部分は、絶妙に噛み合っていると言える。果たして、その望み通り歌手デビューは叶うのだろうか。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)