急死したホイットニー・ヒューストン(享年48)の葬儀が、彼女の故郷の「ニューホープ・バプティスト教会」で18日に執り行われたが、葬儀に参列しようとした元夫のボビー・ブラウン(43)が、着席を巡るセキュリティとのトラブルなどから、早々に会場を後にすることになってしまった。
ホイットニーの人生が転落する原因を作ったとされるボビー。当初、ホイットニーの遺族からは「葬儀には来て欲しくない」と拒絶されていたというが、後に正式に招待を受け葬儀に参列することになっていた。
しかし芸能サイト『TMZ』などによると、当日ボビーは「会場のキャパシティのため参列者は本人プラスゲスト2人まで」と指定されていたところを、合計9人を引き連れて現れた。そこでボビーの一行は、会場の警備員に「着席させられない」と伝えられたということだ。
ボビーはホイットニーとの間にもうけた一人娘、ボビ・クリスティーナ・ブラウン(18)の隣に着席することを望んだが、ホイットニーの遺族が許さず、それにボビーが腹を立てたという情報もある。ボビーは結局、葬儀会場に入ったものの早々に式場を後にしてしまった。
その場に居合わせた黒人指導者のアル・シャープトン牧師は、「ボビーをなだめて、葬儀を台無しにしないように彼に話しかけた。今日はホイットニーのための日なのに!」とすぐにツイートしていた。しかし、ボビーは聞き入れなかったようだ。
後にボビー本人は声明文を出し、このように説明している。「僕は元妻の葬儀に、子供達と共にきちんと招待を受けていた。セキュリティの案内で着席したが、その後3度にわたって席を動くように伝えられた。どうして僕達だけがこのような扱いを受けたのか、理解に苦しむ。さらに、娘のボビに会うことをセキュリティによって妨げられた。私は見苦しい場面を見せたくなかったから、元妻の棺にキスをしてその場を立ち去ることにした。」
CNNによると、ボビーは赤い目をして頭を垂れ、ホイットニーの棺のすぐ脇の通路を歩き去ったところが目撃されていた。彼は会場の外に待たせていた車に乗り、同行していた2人の子供達と共にその場を後にした。彼の滞在時間はわずか15分だったそうである。
ボビーは、「僕と共に状況を目の当たりにした子供達は、すっかり狼狽している。きょうはホイットニーに敬意を表する日なのに、彼女もこんなことが起きるのを見たくはなかっただろう。」とも声明文に書いている。ちなみに彼は18日の晩コネチカット州で、以前から予定されていたR&Bグループ「New Edition」とのコンサートに出演することになっているが、ステージの上から彼なりの方法でホイットニーに追悼を捧げることになるのかもしれない。しかし、一度きりの葬儀に満足に出られなかったとは、さすがのボビーもやりきれない思いだろう。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)