映画『宇宙兄弟』で主演する小栗旬と岡田将生が、テレビ番組『シューイチ』のインタビューを受けた。女子大で宇宙について学んだタレントの黒田有彩から“宇宙クイズ”が出されると、前半は順調に正解した2人だったが、最後にはまさかの難問に言葉を失うこととなる。
週刊『モーニング』に連載される人気漫画の実写版、映画『宇宙兄弟』が5月5日に封切られた。主役となる兄弟の南波六太(ムッタ)を小栗旬、弟の日々人(ヒビト)を岡田将生が演じて話題となっている。
2人は役作りに徹する為に同じ布団で寝たこともあったという。後に「兄弟は同じ布団で寝ないのでは?」と気づいて取りやめたという笑えるエピソードもあるほど、作品に入り込んだのだ。そんな2人を『シューイチ』の辻岡義堂アナとシューイチガールズの黒田有彩が直撃インタビューした様子が、5月6日に放送された。
中でも小栗と岡田が盛り上がったのは、クロアリちゃんこと黒田有彩が出題した“宇宙クイズ”だった。彼女はお茶の水女子大卒で物理学を専攻していた際に宇宙についても学んでおり“宇宙好き”なのだ。
大きなフリップに貼られた4つの惑星の写真を見て名前をあてるクイズだが、『土星』と『木星』は見事に正解。2人も“宇宙兄弟”の面目を保っていた。クロアリちゃんが「もし土星を水槽につけたとすると浮かぶほどの比重の小さい惑星なんですよ」とうんちくを披露すると、彼らも大きくうなずいて感心していた。
彼女が続けて「木星は太陽系で一番大きな惑星で、地球くらいの大きさの台風が3つも300年以上維持されています」と宇宙サイズの大きな話をするとさすがに2人も驚いた。さらには「(木星には)強力な磁場が働いていまして、生命は近づくだけで即死してしまいます」とクロアリちゃんがにこやかに説明すると、小栗は「ちょっと近づきたくないですね」とさらに目を丸くしていたのである。
3問目の問題は『海王星』が正解だったが、クロアリちゃんが「これはサービス問題ですね」と見せた4問目の惑星の写真には“宇宙兄弟”の2人も全く見当が付かず無言のままだったのだ。「“クロンベルガー61”ですね。球形の惑星状星雲で年老いた星から放出されたガス雲です」と彼女が説明したが、2人とも「へえ」と呆気にとられた感じだ。その写真はまるでボールのように丸い青いくらげが宇宙に浮かんでいるようだった。SF映画に出てきそうな惑星が存在することに、彼らも驚いたのだろう。
“クロンベルガー61”は、昨年の1月にオーストリアのアマチュア天文家マティアス・クロンベルガー氏が過去のデジタル化された天体写真から発見。それを受けた、ハワイのジェミニ天文台が観測してカラー合成画像の作成に成功したものだ。惑星状星雲は地球や土星などの惑星とは違いガス雲であり、ほとんどは長く伸びた形や広がった形であるのだが、“クロンベルガー61”はサッカーボールのような球形なのが特徴だ。あるいは太陽が寿命をまっとうするとこのような惑星状星雲になっていく可能性があるとの説もあり、注目されている。
クロアリちゃんも「これは、分からないですよね」と難問であることを明かしたが、小栗と岡田は「すごく勉強になりました」と素直に学んでいた。今後も2人は『宇宙兄弟』がらみでインタビューやトークをすることもあるだろうが、“クロンベルガー61”のうんちくを披露すると宇宙ファンも喜びそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)