南アフリカのジェイコブ・ズマ大統領が、4月21日長い間婚約していた女性と結ばれることがわかった。ほほえましい話だが、大統領の結婚は今回で6回目、現在の妻はこれで4人となる。

南アフリカのズマ大統領がこの度婚約していた女性、ボンギ・ンゲマさんと週末に結婚することとなった。結婚式はクワズール・ナタール州のンカンドラにてズールー伝統式を挙げることになっている。式には親族などプライベートの関係にとどまり、支払いはもちろんズマ自身の私費だ。

国民の心配は「大統領の配偶者予算が増えること」だという。配偶者予算は国の税金からまかなわれるため、大統領夫人が増えることで配偶者予算が増えるかもしれないということだ。これに対し、スポークスマンは「ンゲマさんは既に大統領より秘書としての給料をもらっているため、配偶者予算は変わらない」と発表している。

ちなみにこの配偶者予算、2009年度で1550万ランド（約1億7000万円）もあり、タボ・ムベキ前大統領のときの840万ランド（約9240万円）に比べるとおよそ2倍もある。しかもこの予算は「婦人や子供たちの飲み食い全ての生活費をまかなっている」と我々が考えているようなものではないようだ。電気、ガス、水道、食費といった生活費は彼女ら自身の私費で払っている。配偶者予算は大統領について海外へ行ったり、行事や祭典といった大統領の職務の際の夫人の必要経費がこの予算から支払われる。

ンゲマさんはダーバン南部にあるタウンシップ出身で、ビジネス学位を含むいくつかの技術資格を持っている女性だ。ズマ大統領との間には既に3歳になる男の子がおり、ズマ大統領が外交訪問でフランスへ向かった際、この男の子が付いて行っている。

ズマ大統領は1998年に1人と離婚、2000年に1人が自殺しており、現在3人の正妻がいる。4月13日には70歳の誕生日を祝ったが、その際には3人の正妻とともにンゲマさんも加わって1万2500ランド（約12万6000円）もするバースデーケーキのケーキカットを行った。

大統領の住宅は6400万ランド（約6億円超）かけて、新築の南アフリカ風2階建て住宅6軒を含めた家屋のアップグレードも行われる予定だという。
（TechinsightJapan編集部　FLYNN）