「バンジージャンプに飽きた」、「シャークダイビングも体験済み」と、アドレナリンをより全開できる体験を探している方に朗報だ。なんと百獣の王ライオンと散歩ができるというツアーが南アフリカのホテルで行われている。
南アフリカ・リンポポ州のポロクワネという州都から25キロほど離れた「プロテアホテル農園リゾート」では、南アフリカ初の試みとして今までにない野生体験ができる。ライオンと並んで歩くことができるというのだ。ライオンの尻尾を持って歩くことも可能だという。このリゾートには充分に訓練されたライオンが30頭おり、その中には世界で100頭もいないというホワイトライオンが3頭いるというのも呼び水となっている。
ホテルマネージャーは「本当にスリルを体験する瞬間は、歩く前だろう。」と語る。ライオンと一緒に歩き出すと、恐怖はすっかりなくなり、最高に素晴らしい気分になるそうだ。
3頭のホワイトライオンは2010年9月に子ライオンとしてリゾートにやってきた。現在、「モラチ(「幸運な奴」という意味)」という名の最も大きいライオンは120キロにもなり、モラチのフェイスブックまであるほどの人気を博している。
このライオンの散歩は、朝の7時から1時間半ほどかけて3キロを歩くというもので、一度に12名まで参加できる。散歩中は万が一のことを考えて、トレーナーが5名付いている。彼らは「ライオンが飽きた場合にあげるおやつ」として、肉が大量に入ったクーラーボックスを持って歩く。
ライオンと一緒に歩くツアーは1人620ランド(約6300円)。14歳以上、身長165センチ以上という制限がある。参加者は120センチほどの高さの木の棒を持ち、長ズボンをはくこと、サンダルは厳禁だ。「木の棒はライオンを無駄に寄せ付けないようにするため(そのためのトレーニングはされているとのこと)、素足を出さないのは足元に肉片が落ちていてライオンが飛び掛った場合に危険だから」だそうだ。
「ライオンは野生にいるのが最も幸せだと思うだろうが、このリゾートのライオンは人間に慣れているので、人間を敵だと思っていないためリラックスしている。また尻尾を握られるも気持ちいいと思っている。もしライオンが楽しんでいないと判断した場合は、散歩を中止することもある。」とリゾート側は述べている。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)